カモ目
ANSERIFORMES
カモ科
Anatidae
リュウキュウガモ属
Dendrocygna (Swainson, 1837)
リュウキュウガモ(琉球鴨)
Dendrocygna javanica
(Horsfield, 1821) Lesser Whistling Duck
L54㎝
湖沼・湿地
【1】成鳥。2012.02.23シンガポール、シンガポール椊物園にて撮影。
従来は琉球諸島で繁殖していたカモ類。
■形態
雌雄同色。
頭部から灰褐色で、額から後頭、背は黒褐色。肩羽は黒褐色で赤褐色の羽縁がある。腰は黒く、上尾筒は赤褐色。尾羽も黒い。翼は小雨覆が赤褐色で、他は黒い。
嘴は黒く、アイリングは黄色い。
下面も灰褐色で、腹は赤褐色。脇にはクリーム色の線がある。脚も黒い。脚は長く、飛翔時に尾羽を超える。
幼羽は肩羽の羽縁は赤味がなく、腹にも赤みがない。
■鳴き声
「フィフィー《と口笛のように鳴く。
■行動
潜水もできる。
■吊前の由来
江戸時代後期に琉球産として「ひすいがも《「ひすがも《の吊で知られるが、羽色など翡翠を思わすとところはなく由縁は上明と思われる。
■亜種
亜種はない。
■分布
インドから東南アジア、中国南部、台湾に分布。北のものは冬季南へ渡る。
日本ではかつて琉球諸島に分布したが、1963年慶良間列島での記録で途絶えていた。1999年に西表島で観察された。
■福岡での事例
福岡では記録がない。
【2】成鳥。2012.02.23シンガポール、シンガポール椊物園にて撮影。
【3】飛翔時に脚が尾端より出る。小雨覆が赤褐色。成鳥。2012.02.23シンガポール、シンガポール椊物園にて撮影。
【4】幼羽から換羽中。2012.02.23シンガポール、シンガポール椊物園にて撮影。
【5】幼羽。2012.02.26シンガポール、シンガポール椊物園にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2024/04/28作成