- 頭頂が平らで目がクリッと見える、小型のカモ類。
- ■形態
- 雄生殖羽では頭部は白く、額から頭頂までが黒い。背からの上面は深い緑色光沢のある黒。初列風切先端は黒いが、中程は広く白く、次列後縁の白色部と繋がって白い翼帯になる。
嘴は黒く、香菜は赤い。喉からの下面は白いが、胸から後頸に黒い帯があり、脇には灰色の細かい波状紋がある。下尾筒は黒い。脚は黄色。
エクリプスは雌に似て、胸の帯はなく、過眼線も出る、目先で不明瞭。初列風切の白色部があるため、白い翼帯は長く明瞭。
雌は雄の黒い部分が褐色で、明瞭な褐色の過眼線があり、胸の帯はない。嘴も黄色みを帯び、虹彩も黒っぽい。初列風切にも白色部はなく、白い翼帯は短い。
幼羽は雌に似るが、全体にバフ色味があり、胸から脇には規則正しく褐色の小斑が並ぶ。
- ■亜種
- 2亜種ある。
インドから中国南部、インドネシア及びニューギニアで繁殖する亜種ナンキンオシ(N.c.coromandelianus)、 オーストラリア北東部で繁殖する亜種(N.c.albipennis)。
- ■分布
- ンドから中国南部、インドネシア、ニューギニア、オーストラリア北東部に分布する。
日本では大阪、多良間島、与那国島、長崎県、高知県で観察例があるのみ。
- ■福岡での事例
- 福岡では記録がない。
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