カモ目
ANSERIFORMES
カモ科
Anatidae
ナンキンオシ属
Nettapus (Brandt, JF, 1836)

ナンキンオシ(南京鴛)
Nettapus coromandelianus (Gmelin, JF, 1789)  Cotton Pygmy Goose
L33cm
稀な迷鳥
淡水域の湿地、湖沼
【1】雌。過眼線がある。2014.05.23長崎県諫早市、森山町杉谷にて高山寔氏撮影。
頭頂が平らで目がクリッと見える、小型のカモ類。
■形態
雄生殖羽では頭部は白く、額から頭頂までが黒い。背からの上面は深い緑色光沢のある黒。初列風切先端は黒いが、中程は広く白く、次列後縁の白色部と繋がって白い翼帯になる。
嘴は黒く、香菜は赤い。喉からの下面は白いが、胸から後頸に黒い帯があり、脇には灰色の細かい波状紋がある。下尾筒は黒い。脚は黄色。
エクリプスは雌に似て、胸の帯はなく、過眼線も出る、目先で不明瞭。初列風切の白色部があるため、白い翼帯は長く明瞭。
雌は雄の黒い部分が褐色で、明瞭な褐色の過眼線があり、胸の帯はない。嘴も黄色みを帯び、虹彩も黒っぽい。初列風切にも白色部はなく、白い翼帯は短い。
幼羽は雌に似るが、全体にバフ色味があり、胸から脇には規則正しく褐色の小斑が並ぶ。
■亜種
2亜種ある。
インドから中国南部、インドネシア及びニューギニアで繁殖する亜種ナンキンオシ(N.c.coromandelianus)、 オーストラリア北東部で繁殖する亜種(N.c.albipennis)。
■分布
ンドから中国南部、インドネシア、ニューギニア、オーストラリア北東部に分布する。
日本では大阪、多良間島、与那国島、長崎県、高知県で観察例があるのみ。
■福岡での事例
福岡では記録がない。

【2】雌。2014.05.23長崎県諫早市、森山町杉谷にて高山寔氏撮影。

【3】雌。2014.05.23長崎県諫早市、森山町杉谷にて高山寔氏撮影。

【4】雌。2014.05.23長崎県諫早市、森山町杉谷にて高山寔氏撮影。

【5】雌。2014.05.23長崎県諫早市、森山町杉谷にて高山寔氏撮影。

【6】雌。初列風切に白い翼帯がない。2014.05.23長崎県諫早市、森山町杉谷にて高山寔氏撮影。

【7】雌。2014.05.23長崎県諫早市、森山町杉谷にて高山寔氏撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2023/04/20作成