カモ目
ANSERIFORMES
カモ科
Anatidae
ハジロ属
Aythya (Boie, F, 1822)

メジロガモ(目白鴨)
Aythya nyroca (Güldenstädt, 1770)  Ferruginous Duck
L38~42cm W63~67cm
迷鳥
湖沼・河川
【1】雄。2006.01.08長崎県時津町、中山ダムにて撮影。
全身褐色で、雄は目が白いのが特徴の中型のカモ類。
■形態
雌雄ほぼ同色。
雄は頭部から胸にかけてが赤褐色で、腮は白い。背から雨覆、上尾筒、尾羽は緑光沢のある黒褐色。風切は白く、基部と先端が黒く、白い翼帯となる。脇は褐色で、腹中央は白い。下尾筒も白い。嘴は鉛色で、先が薄くなり、嘴爪のみ黒い。虹彩は白く、脚は黒い。
雄はアカハジロのエクリプスに似る。
雌は全体が褐色で、虹彩は褐色。嘴爪だけでなく嘴先端が広く黒い。
■鳴き声
「カッ《「キュッ《と鳴く。
■行動
日本ではホシハジロの群れに混じって見つかる事が多い。
■採餌
潜水して水草、貝類、甲殻類などを食す。
■備考
繁殖分布がチベットから中国まで東へ広がった為、アカハジロとの交雑が増えていると言われる。
■亜種
亜種はない。
■分布
ヨーロッパ西部およびアフリカ北西部からアジア中央部で繁殖し、地中海沿岸、北部アフリカ、アラビア半島からインドおよびインドシナ半島、中国中東部で越冬する。
日本では迷鳥として千葉、岐阜、愛知、滋賀、福岡、長崎等で記録されている。
■福岡での事例
福岡でも迷鳥として記録がある。
【室見川】2021年12月室見新橋下流で雄第1回冬羽1を観察。
【今津】2010年12月太郎丸、2020年7月瑞梅寺側河口で記録がある。
【大濠公園】1990年1月、1991年1月、1992年12月で記録がある。
【糸島市】2011年1月柳生町溜池で雄1観察。2014年10月に雄交雑個体1の記録がある。
【宗像市】2020年1月多礼ダム、2021年1月大井ダムで記録がある。

【2】雄。2011.01.12福岡県糸島市、板持柳生町池にて撮影。

【3】雄。2010.12.24福岡県糸島市、板持柳生町池にて撮影。

【4】嘴先端の黒斑は小さい。雄。2006.01.08長崎県時津町、中山ダムにて撮影。

【5】嘴先端の黒斑が嘴爪より外に広がっているタイプ。雄。2011.01.12福岡県糸島市、板持柳生町池にて撮影。

【6】雄。2006.01.08長崎県時津町、中山ダムにて撮影。

【7】脚は黒い。雄。2006.01.08長崎県時津町、中山ダムにて撮影。

【8】風切中央は白くて、白い翼帯となる。2011.01.12福岡県糸島市、板持柳生町池にて撮影。にて撮影。

【9】ホシハジロより少し小さい。2006.01.08長崎県時津町、中山ダムにて撮影。

【10】雌。2023.10.23福岡県糸島市、板持柳生町池にて撮影。

【11】雌。2023.10.23福岡県糸島市、板持柳生町池にて撮影。

【12】雄第1回冬羽。胸から腹は細かい班がある。2022.12.28福岡県福岡市、室見川室見新橋下流にて撮影。

【13】雄第1回冬羽。胸から腹は細かい班がある。2022.12.28福岡県福岡市、室見川室見新橋下流にて撮影。

【14】雄交雑個体。メジロガモ×アカハジロの雄と思われる。頭部に緑色光沢があり、脇が白っぽい。。2014.11.22福岡県福岡市、今津柳生町池にて撮影。

【15】雌交雑個体。メジロガモ×アカハジロ×ホシハジロの雌と思われる。2014.11.22福岡県福岡市、今津柳生町池にて撮影。嘴爪の黒色部が広く胸と脇の差がはっきりしている。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2025/01/13作成