カモ目
ANSERIFORMES
カモ科
Anatidae
マガモ属
Anas (Linnaeus, 1758)

マガモ(真鴨)
Anas platyrhynchos Linnaeus, 1758  Mallard
L50~65cm W75~100cm
冬鳥
河川・湖沼・海岸
【1】雄。2005.02.19福岡県福岡市、室見川にて撮影。
俗に青首と言われる、緑色の頭が美しい、黄色い嘴の淡水カモ。
■形態
雄は頭部が金属光沢のある暗緑色で、光線具合では青紫にも見える。頸には細く白い輪がある。翼は灰白色で、初列風切と雨覆が灰褐色。翼鏡は青紫で、大雨覆の羽先と次列風切の2本の白線に挟まれる。
嘴は黄色く、嘴爪は黒い。胸は茶色で、腹は灰白色、下尾筒は黒い。脚はオレンジ色。
雌は全身が褐色で、黒褐色の斑があり、嘴はオレンジ色で黒色部がある。尾羽は白っぽい。
雄エクリプスは雌に似るが、嘴は黄緑。
■鳴き声
雄は「グアークヮックヮッ《と大きな声で尻下がりに鳴き、雌は「クヮックヮッ《と小声で鳴く。飛び立つ時には「グェーグェー《と鳴く事が多い。
■採餌
地上で草の実を啄んだり、泳ぎながら水の中に首を突っ込んで水草を食べたりする。
■繁殖
産卵期は4~7月。草むらに中に枯草で皿状の巣を作り、自分の羽を敷く。通常6~12個産卵し、抱卵日数は28~29日。
■亜種
2亜種ある。
ヨーロッパ、アジア、北米に分布する亜種マガモ(A.p.platyrhynchos)、 グリーンランドに分布する亜種A.p.conboschas
■分布
ユーラシア及び北米大陸の寒帯から温帯で広く繁殖する。
日本では亜種マガモが北海道と本州の山地で繁殖する。日本では北海道などは留鳥、その他は冬鳥として飛来する。
■福岡での事例
福岡でも冬鳥で9~4月。夏季見られるものはアヒル等との交雑種が多い。
【室見川】河口からダム湖までの全流域及び水田や池など。
【今津】瑞梅寺川河口干潟。
【大濠公園】池。
【和白】干潟。

【2】雌。2003.01.22福岡県福岡市、室見川石釜にて撮影。

【3】前が雌、奥が雄。2001.11.19福岡県福岡市、室見川丸隈橋にて撮影。

【4】雄、エクリプス。2004.10.04福岡県福岡市、今津瑞梅寺川河口にて撮影。

【5】雄、エクリプス。胸や雨覆など生殖羽に換羽している。2004.10.04福岡県福岡市、今津瑞梅寺川河口にて撮影。

【6】飛翔。2010.02.22佐賀県伊万里市、八谷搦にて撮影

【7】雄。オナガガモとの交雑個体。2007.11.26福岡県福岡市、今津田尻農耕地て撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2024/04/29作成