- 俗に青首と言われる、緑色の頭が美しい、黄色い嘴の淡水カモ。
- ■形態
- 雄は頭部が金属光沢のある暗緑色で、光線具合では青紫にも見える。頸には細く白い輪がある。翼は灰白色で、初列風切と雨覆が灰褐色。翼鏡は青紫で、大雨覆の羽先と次列風切の2本の白線に挟まれる。
嘴は黄色く、嘴爪は黒い。胸は茶色で、腹は灰白色、下尾筒は黒い。脚はオレンジ色。
雌は全身が褐色で、黒褐色の斑があり、嘴はオレンジ色で黒色部がある。尾羽は白っぽい。
雄エクリプスは雌に似るが、嘴は黄緑。
- ■鳴き声
- 雄は「グアークヮックヮッ《と大きな声で尻下がりに鳴き、雌は「クヮックヮッ《と小声で鳴く。飛び立つ時には「グェーグェー《と鳴く事が多い。
- ■採餌
- 地上で草の実を啄んだり、泳ぎながら水の中に首を突っ込んで水草を食べたりする。
- ■繁殖
- 産卵期は4~7月。草むらに中に枯草で皿状の巣を作り、自分の羽を敷く。通常6~12個産卵し、抱卵日数は28~29日。
- ■亜種
- 2亜種ある。
ヨーロッパ、アジア、北米に分布する亜種マガモ(A.p.platyrhynchos)、
グリーンランドに分布する亜種A.p.conboschas。
- ■分布
- ユーラシア及び北米大陸の寒帯から温帯で広く繁殖する。
日本では亜種マガモが北海道と本州の山地で繁殖する。日本では北海道などは留鳥、その他は冬鳥として飛来する。
- ■福岡での事例
- 福岡でも冬鳥で9~4月。夏季見られるものはアヒル等との交雑種が多い。
【室見川】河口からダム湖までの全流域及び水田や池など。
【今津】瑞梅寺川河口干潟。
【大濠公園】池。
【和白】干潟。
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