カモ目
ANSERIFORMES
カモ科
Anatidae
マガン属
Anser (Brisson, 1760)

カリガネ(雁金)
Anser erythropus (Linnaeus, 1758)  Lesser White-fronted Goose
L58cm
少ない冬鳥
湖沼・農耕地
【1】成鳥。2012.01.16熊本県熊本市、江津湖にて撮影
黄色いアイリングと額の白が目立つ、小型のガン類。
■形態
雌雄同色。
頭部からの上面が暗褐色で、背や翼に淡色の羽縁がある。嘴基部から額、頭頂近くまで白色部がある。上尾筒は白く、尾は黒褐色で外側尾羽と先端は白い。
嘴は短く桃色で、先が白い。アイリングは黄色。胸からの下面はやや淡く、腹に黒い横斑がある。下尾筒は白い。脚は橙色。
幼鳥は額から嘴基部周辺の白色部がほとんど無くなく、腹部の黒斑もない。
■鳴き声
「キーキー《「キューキュー《と鳴く。
■採餌
稲の落ち穂などの椊物性の餌を食べる。
■備考
日本では、マガンやヒシクイの群の中に、1~数羽が混じっているところを観察される事が多い。
■亜種
亜種はない。
■分布
ユーラシア大陸の寒帯で繁殖し、ヨーロッパ北東部および中国東部で越冬する。
日本ではごく少ない冬鳥として主に本州に渡来し、宮城県伊豆沼などで越冬する。
■福岡での事例
福岡では迷鳥として記録がある。
【今津】2008年4月に河口、田尻で観察。1981年12月今津、2020年12月に太郎丸で記録がある。

【2】成鳥。2012.01.16熊本県熊本市、江津湖にて撮影

【3】成鳥。2012.01.16熊本県熊本市、江津湖にて撮影

【4】成鳥。2012.01.16熊本県熊本市、江津湖にて撮影

【5】成鳥。2004.01.14長崎県、諫早干拓地にて撮影。

【6】若鳥。2008.04.13福岡県福岡市、今津田尻にて撮影。

【7】若鳥。2008.04.13福岡県福岡市、今津田尻にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2024/04/28作成