カモ目
ANSERIFORMES
カモ科
Anatidae
マガン属
Anser (Brisson, 1760)

ハクガン(白雁)
Anser caerulescens (Linnaeus, 1758)  Snow Goose
L68~84cm W132~165cm
数少ない冬鳥
湖沼・河川・内湾・農耕地
【1】成鳥白色型。2024.11.12福岡県福岡市、西区今津干潟にて撮影。
嘴がピンクで全身が白い小型のガン類。
■形態
雌雄同色。
白色型は全身白く、初列風切だけが黒い。嘴はピンクで、脚もピンク。
青色型(アオハクガン)は、背と、頸の途中から腹が暗青白色。
その中間型もある。
幼鳥は全体が灰褐色で、嘴や脚も黒っぽい。
亜種オオハクガンはマガンより大きく、亜種ハクガンより嘴が太くて長い。
■鳴き声
「クヮッ クヮッ《「キュッキュ《等と高目の短い声で鳴く。
■採餌
水田等の地上を歩きながら、イネの落ち穂、草の実や葉、水棲椊物の根や茎等を食べる。昆虫や貝類を食べる事もある。
■繁殖
水辺の地上の浅い窪みに草や蘚類で皿状の巣を作り、自分の羽を敷いて営巣する。通常3~5個産卵する。雌だけが抱卵し、抱卵日数は22~23日。
■吊前の由来
安土桃山時代の日葡辞書に「はくがん《の記載がある。白い雁の意。
■亜種
2亜種ある。
シベリア北東部、アラスカ北部およびカナダ北西部で繁殖する亜種ハクガン(A.c.caerulescens)、 カナダ北東部およびグリーンランド北西部繁殖する亜種オオハクガン(A.c.atlanticus)。
■分布
北東シベリアのコリマ川下流とウランゲリ島と、北米、グリーンランドの北極圏で繁殖し、北米西海岸及び東海岸で越冬する。
明治時代初期までは東京湾に大群で渡来していたと言われる。 日本では数少ない冬鳥として亜種ハクガンが北海道、本州、九州で記録されている。北海道では亜種オオハクガンの記録もある。
■福岡での事例
福岡では迷鳥として記録がある。
【今津】2022年11月21に河口干潟で観察。
【築上町】2022年11月01日に記録がある。

【2】成鳥白色型。2024.11.12福岡県福岡市、西区今津干潟にて撮影。

【3】成鳥白色型。2024.11.12福岡県福岡市、西区今津干潟にて撮影。

【4】成鳥白色型。2024.11.12福岡県福岡市、西区今津干潟にて撮影。

【5】成鳥白色型。2024.11.12福岡県福岡市、西区今津干潟にて撮影。

【6】成鳥白色型。2008.12.01島根県出雲市、斐伊川にて撮影。

【7】成鳥白色型。2008.12.01島根県出雲市、斐伊川にて撮影。

【8】採餌。成鳥白色型。2008.12.01島根県出雲市、斐伊川にて撮影。

【9】採餌。成鳥白色型。2008.12.01島根県出雲市、斐伊川にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2024/12/22作成