カモ目
ANSERIFORMES
カモ科
Anatidae
アカハシハジロ属
Netta (Kaup, 1829)

ベニバシガモ(紅嘴鴨)
Netta peposaca (Vieillot, 1816)  Rosy-billed Pochard
L53~58cm
湖沼や池
【1】雄。飼育個体。2019.10.04福岡市動物園にて撮影。
瘤のある赤い嘴が特徴の南米のカモ類。
■形態
雄は頭からの上面及び胸は紫光沢のある黒。翼は風切は白く先端は黒い。嘴は先端が黒く、他は鮮やかなピンク色で嘴基部には瘤がある。虹彩は赤い。脇からの下面は灰色で、下尾筒は白い。脚はオレンジ色。
雌は全体が褐色で、下尾筒は白い。嘴は青灰色で、基部にこぶはない。嘴基部が白く、目の周囲も白い。虹彩は黒く、脚は褐色。
■行動
非繁殖期は群れで生活する。潜水ガモに分類されるが、採食は主に水面で行い潜水はあまり行わない。
■繁殖
岸辺の茂みの中に営巣する。しばしば、他の水鳥の巣に卵を産みこむことがある。通常約8~12個産卵し、抱卵日数は約25-29日。
繁殖期前に雄は、嘴を上に向け頸を高く伸ばすディスプレイ行為を行う。
■吊前の由来
英吊も和吊も赤い嘴に因る。
■亜種
亜種はない。
■分布
南アメリカ(チリ中部からアルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ、ブラジル南部)に分布

【2】雄。飼育個体。2019.10.04福岡市動物園にて撮影。

【3】雌。飼育個体。2019.10.04福岡市動物園にて撮影。

【4】雄若鳥。飼育個体。2019.10.04福岡市動物園にて撮影。

【5】雄若鳥。飼育個体。2019.10.04福岡市動物園にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2024/04/29作成