- オシドリに似た北米産の綺麗な淡水ガモ類。
- ■形態
- 雄の頭部は黒く、額から後頭にかけて緑色味のある冠羽となリ垂れ下がる。白い頭側線の他に頬から下方、後方へと2本の白線がある。背からの尾までの上面は黒く外側初列風切の内弁や、次列風切に青や緑色の金属光沢がある。尾羽は長め。
嘴は赤く先端は黒い。赤いアイリングがある。喉は白く頬の白線と繋がり、胸は葡萄色で小さな白斑が散らばる。脇は淡黄色で胸や背の間に白と黒の線があり、腹は白い。下尾筒も葡萄色。脚は黄色で水かきがある。
雄エクリプスは雌に似るが嘴やアイリングが生殖羽と同じ。
雌は全身灰褐色で、白い目の周りから後方に続く白い線がある。胸から脇、腹にかけて白い斑がある。嘴は灰黒色。
- ■鳴き声
- 「ウィ―《と鳴く。
- ■採餌
- カシ類やナラ類のドングリを好み、椊物質のものを主食とするが、水棲昆虫なども食べることがある。
- ■繁殖
- 繁殖期は森林に囲まれた渓流や湖などに棲息する。産卵期は4~7月。水辺の樹洞に営巣する。通常9~14個産卵し、抱卵日数は約1ヶ月で雌のみが抱卵する。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- カナダ南部からアメリカで繁殖し、北部の者は冬季アメリカ南部からメキシコ北部、キューバへ渡る。
日本では観賞用の放し飼い個体が野生化。東京、静岡、滋賀で記録がある。
- ■福岡での事例
- 福岡での記録は上明。
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