- コガモによく似た北米の小型ガモ類。
- ■形態
- 雄は頭部が栗色で、目の周囲から後頸にかけては暗緑色。嘴基部や、顔の暗緑色と栗色の境に淡色の線がある。翼は初列風切、雨覆が暗褐色。大雨覆や中雨覆は灰色味がある。翼鏡は緑色で、大雨覆の羽先と次列風切の2本の白線に挟まれる。胸は淡褐色に灰黒色の班があり、肩から腹は白と黒の細かい模様で灰色に見え、白い明瞭な横斑がある。下尾筒は黒い。下尾筒の両側は淡黄色の三角形の斑がある。嘴は黒く、脚は黒い。
雌は全身褐色で、黒褐色の斑がある。顔に目立つ斑がなく、下尾筒の両脇に白線がある。嘴基部に黄色みがある。
雄エクリプスは雌に似るが、顔が暗色で、嘴基部に黄色みはない。
- ■吊前の由来
- 北米産のコガモ類の意。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分類問題
- 日本鳥類目録第7版では、コガモの亜種アメリカコガモ(Anas Crecca carolinensis)とされている。
- ■分布
- 北米北部で繁殖し、冬季は北米南部から南米コロンビア、西インド諸島などに渡る。
日本では北海道から沖縄まで迷鳥として記録がある。
- ■福岡での事例
- 福岡では記録は上明。
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