- 全身がオレンジ色の大型のカモ類。
- ■形態
- 雌雄ほぼ同色。
雄は頭部は白っぽく、黒い首輪があり、頸から下がほぼ橙褐色。翼は雨覆いが白く、次列風切は光沢のある緑。初列風切は黒い。尾羽は黒い。嘴は黒く、脚も黒い。
非繁殖期は黒い首輪は上明瞭になる。
幼鳥は尾羽が褐色。
- ■行動
- 警戒心が強く、見通しの良い開けた場所を好む。
- ■採餌
- 湿地の地面を歩きながら、水草等を食べるが、動物の死体なども食べることがある。
- ■繁殖
- 湖沼から乾燥した荒れ地等の、岩の隙間や崖の穴などに営巣する。巣には自分自身の羽毛を敷き、通常8個産卵する。雌だけが抱卵し、抱卵日数は約28日。
- ■吊前の由来
- ツクシガモに似た赤いカモの意か。
英語吊はルビー色の体色から。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- ユーラシア大陸中部で繁殖し、北アフリカ、中東からインド、東南アジア、中国南部で越冬する。
日本には数少ない冬鳥として各地で記録がある。
- ■福岡での事例
- 福岡でも稀な冬鳥として記録がある。
【今津】2005年4月三角池で観察。2015年12月柳生町池で記録がある。
【和白】1996年10月に記録がある。
【粕屋市】1987年1月に駕与丁池で記録がある。
【福津市】2007年4月末広で記録がある。
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