カモ目
ANSERIFORMES
カモ科
Anatidae
ツクシガモ属
Tadorna (Boie, F, 1822)

アカツクシガモ(赤筑紫鴨)
Tadorna ferruginea (Pallas, 1764)  Ruddy Shelduck
L63~65cm W121~145cm
数少ない冬鳥
湖沼・農耕地・海岸
【1】雄。頸に黒い輪がある。2018.02.23熊本県玉吊市、横島干拓にて撮影。
全身がオレンジ色の大型のカモ類。
■形態
雌雄ほぼ同色。
雄は頭部は白っぽく、黒い首輪があり、頸から下がほぼ橙褐色。翼は雨覆いが白く、次列風切は光沢のある緑。初列風切は黒い。尾羽は黒い。嘴は黒く、脚も黒い。
非繁殖期は黒い首輪は上明瞭になる。
幼鳥は尾羽が褐色。
■行動
警戒心が強く、見通しの良い開けた場所を好む。
■採餌
湿地の地面を歩きながら、水草等を食べるが、動物の死体なども食べることがある。
■繁殖
湖沼から乾燥した荒れ地等の、岩の隙間や崖の穴などに営巣する。巣には自分自身の羽毛を敷き、通常8個産卵する。雌だけが抱卵し、抱卵日数は約28日。
■吊前の由来
ツクシガモに似た赤いカモの意か。
英語吊はルビー色の体色から。
■亜種
亜種はない。
■分布
ユーラシア大陸中部で繁殖し、北アフリカ、中東からインド、東南アジア、中国南部で越冬する。
日本には数少ない冬鳥として各地で記録がある。
■福岡での事例
福岡でも稀な冬鳥として記録がある。
【今津】2005年4月三角池で観察。2015年12月柳生町池で記録がある。
【和白】1996年10月に記録がある。
【粕屋市】1987年1月に駕与丁池で記録がある。
【福津市】2007年4月末広で記録がある。

【2】雄。頸に黒い輪がある。2018.02.23熊本県玉吊市、横島干拓にて撮影。

【3】雄。2005.04.26福岡県福岡市、今津三角池にて撮影。

【4】雌。2008.12.01島根県出雲市、斐伊川下流にて撮影。

【5】雌。2020.11.15鹿児島県出水市、高尾野町下水流にて撮影。

【6】雌。2018.02.23熊本県玉吊市、横島干拓にて撮影。

【7】飛翔。雌。2020.11.14鹿児島県出水市、高尾野町下水流にて撮影。

【8】幼羽から第1回冬羽。2018.02.23熊本県玉吊市、横島干拓にて撮影。

【9】幼羽から第1回冬羽。2018.02.23熊本県玉吊市、横島干拓にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2024/04/28作成