カモ目
ANSERIFORMES
カモ科
Anatidae
アカハシハジロ属
Netta (Kaup, 1829)
アカハシハジロ(赤嘴羽白)
Netta rufina
(Pallas, 1773) Red-crested Pochard
L53~57cm W84~88cm
まれな冬鳥
河川・湖沼
【1】雄。胸などに褐色のエクリプス羽が残る。2014.11長崎県時津市、中山ダムにて高山寔氏撮影。
赤褐色の丸い頭と赤い嘴が特徴的な大型の海ガモ。
■形態
雄は頭部は赤橙色で、背は灰褐色で上尾筒は黒い。飛翔時白い風切が幅広い翼帯となる。 嘴は赤く、嘴爪は黒い。途中が灰白色。虹彩は赤。頸から胸にかけてと下尾筒は黒く、他の体下面は白い。
雌は全身が褐色で、頬と喉は白い。飛翔時白い風切が幅広い翼帯となる。嘴は黒く嘴爪を除く先端付近のみが赤い。脚はオレンジ色。
エクリプスは雌に似るが嘴は赤い。
■鳴き声
「ギィ《「ピィィッ《と鳴く。
■採餌
潜水して採餌をする。
■亜種
亜種はない。
■分布
ヨーロッバから中央アジアにかけて繁殖し、地中海沿岸、北アフリカ、ペルシャ湾岸からインドで越冬する。
日本にはまれな冬鳥として渡来し、本州、四国、九州、沖縄島、宮古島で記録がある。
■福岡での事例
福岡でもまれな冬鳥。
【大濠公園】1992年2月雄個体の記録がある。
【多々良川】2012年11月雌個体を観察。
【2】雄。2014.11長崎県時津市、中山ダムにて高山寔氏撮影。
【3】雄。嘴爪のみ黒い。2014.11長崎県時津市、中山ダムにて高山寔氏撮影。
【4】雄。2014.11長崎県時津市、中山ダムにて高山寔氏撮影。
【5】雄。風切に幅広い灰白色の翼帯がある。2014.11長崎県時津市、中山ダムにて高山寔氏撮影。
【6】雌。2012.11.16福岡県福岡市、多々良川にて撮影。
【7】雌。2012.11.16福岡県福岡市、多々良川にて撮影。
【8】雌。2012.11.16福岡県福岡市、多々良川にて撮影。
【9】雌。嘴爪のみ黒い。風切に幅広い灰白色の翼帯がある。2012.11.16福岡県福岡市、多々良川にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2024/04/29作成