- 竹筒を掌で叩いたように聞こえる鳴き声のカッコウ類。
- ■形態
- 雌雄ほぼ同色。頭部、体上面、胸は暗い青灰色。翼と尾は黒褐色。尾は白斑がある。腹は白く、細い黒褐色の横斑が9~11本ある。横斑の間隔はカッコウより広い。下尾筒は淡い黄褐色で黒褐色の横斑がある。アイリングは黄色。虹彩は暗褐色。嘴は黒褐色で、下嘴基部は黄色。
雌には頭部、体上面、翼が赤褐色で、黒い横縞のある赤色型がある。
幼鳥は頭部からの上面が黒灰色で、頭部や翼の羽先にところどころ白斑がある。虹彩は暗黄褐色。
- ■鳴き声
- さえずりは「ポポッ、ポポッ、ポポッ《と鳴くが、その姿を見つける事は難しい。地鳴きや雌の声は「ピピピピ《。
- ■採餌
- 昆虫類及び毛虫等を捕食する。
- ■繁殖
- センダイムシクイを主な託卵相手とする。
託卵相手としては他にアオジ、ビンズイ、メジロ、モズ、キクイタダキ、サンコウチョウ、オオルリ、ウグイス、メボソムシクイ、コルリ等の記録がある。
- ■吊前の由来
- 和吊は筒を掌で叩いたように「ポポポ《と聞こえる事に因る。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分類問題
- 鳥類目録6版まではヒマラヤツツドリ(Cuculus saturatus)の亜種ツツドリ(C.s.horsfieldi)とされていたが、独立種となった。
- ■分布
- アジア北東部、台湾で繁殖し、東南アジア、オーストラリアで越冬。
日本では夏鳥として九州以北に渡来する
- ■福岡での事例
- 福岡では夏鳥で、4~10月頃見られる。
【室見川】2017.05.20上流で春の渡りの時期鳴き声を聞く事ができる。秋の渡りの季節に西部運動公園で観察。
【南公園】2003年04月13日に鳴き声を確認。
【油山】2001年05月16日に野鳥の森で鳴き声確認。
【糸島市】2003年05月23日に水無で鳴き声確認。
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