カッコウ目
CUCULIFORMES
カッコウ科
Cuculidae
カッコウ属
Cuculus (Linnaeus, 1758)

セグロカッコウ(背黒郭公)
Cuculus micropterus Gould, 1838  Indian Cuckoo
L33~36cm
旅鳥または夏鳥
山地の林
【1】成鳥。2022.05.09熊本県山都町にてM.T.氏撮影。
カッコウに似た鳴き声で鳴く上面が褐色のトケン類。
■形態
雌雄ほぼ同色。
雄は頭部から上胸は暗青灰色で、背からの上面は暗褐色で、羽軸沿いや両側に淡褐色の班がある尾羽には、太めの黒いサブターミナルバンドがあり、先端は白い。下胸からの下面は白く、黒い横班は脛までに約7本。黒い嘴の基部は黄色。アイリングは黄色く、虹彩は暗褐色。脚も黄色い。
雌は喉から上胸が淡色または褐色味を帯び、黒褐色の横班がある。
幼鳥は頭部からの上面が暗褐色で、白や褐色の班があり、喉からの下面には細く黒い横班がある。
■鳴き声
「ファーファーファーフォー《と4声で鳴く。
■繁殖
オウチュウ類に托卵するとされるが、日本での托卵相手はまだ未確認
■吊前の由来
和吊は背の色が灰色ではなく、黒い(暗褐色)だからと思われる。
■亜種
2亜種ある。 インドからシベリア南西部、中国北東部、東南アジア及びフィリピン南西、東中央、南部で繁殖する亜種セグロカッコウ(C.m.micropterus)、 ベトナム、タイ南部及びマレー半島、スマトラ、ジャワ及びボルネオ繁殖する亜種C.m.concretus
■分布
インドから東南アジア、中国、シベアリア南西部で繁殖し、亜種セグロカッコウは冬季フィリピン及び大スンダ列島で越冬する。
日本では全国で稀な旅鳥として記録があるが、近年では繁殖しているものと思われるが、詳細上明。
■福岡での事例
福岡でも稀な旅鳥として記録がある。近年は英彦山や、背振山地などで繁殖期の囀りも確認されているため、繁殖していると思われるが、詳細上明
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2023/06/19作成