カッコウ目
CUCULIFORMES
カッコウ科
Cuculidae
オニカッコウ属
Eudynamys (Vigors & Horsfield, 1827)

オニカッコウ(鬼郭公)
Eudynamys scolopaceus (Linnaeus, 1758)  Asian Koel
L38~44cm
迷鳥
森林・平原の林
【1】雄。2023.04.2シンガポール、ガーデンオブザベイにて撮影。
全身真っ黒で、コエールと鳴くバンケン類。
■形態
雄は全身が藍色光沢のある黒。嘴は緑がかった灰色で少し下へ彎曲する。虹彩は赤い。脚も黒い。
雌は頭部からの上面が暗褐色で白い縦斑がある。尾は暗褐色で黄褐色の横斑がある。下面は暗褐色で、喉から上胸は白い縦斑、下胸から下尾筒までは白い横斑がある。
幼鳥は雌に似ているが嘴は黒い。
■鳴き声
英語吊と同じで「コエール《と聞こえる声で鳴く。
■採餌
主に昆虫類を捕食する。
■繁殖
オウチュウ類、エンビシキチョウ、サンショウクイ類に託卵する。
■備考
他の寄生カッコウ類とは異なる換羽順。外側の初列風切は交互の昇順で換羽(P9-7-5-10-8-6)し、内側の初列風切は降順(1-2-3-4)で換羽する。
■亜種
5亜種ある。
ネパール、パキスタン、インド、スリランカ、ラッカディブとモルディブに分布する亜種E.s.scolopaceus、 中国南部、インドシナに分布する亜種E.s.chinensis、 海南島(中国南東部沖)に分布する亜種E.s.harterti、 インド北東部とバングラデッシュからスマトラ、ボルネオと小スンダ列島西部に分布する亜種E.s.malayanus、 パラワンとフィリピンからモルッカ諸島北部へに分布する亜種E.s.mindanensis
■分布
インドから中国、東南アジアに分布。
日本では2007年5月27日に飛島で雌個体が観察されている。
■福岡での事例
福岡では記録はない。

【2】雄。2023.04.2シンガポール、ガーデンオブザベイにて撮影。

【3】雄。2023.04.2シンガポール、ガーデンオブザベイにて撮影。

【4】雄。2012.02.26シンガポール、シンガポール椊物園にて撮影。

【5】雄。2012.02.26シンガポール、シンガポール椊物園にて撮影。

【6】雌。2010.03.30香港、九龍公園にて撮影。

【7】雌。2010.03.30香港、九龍公園にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2020/07/12作成