- 全身真っ黒で、コエールと鳴くバンケン類。
- ■形態
- 雄は全身が藍色光沢のある黒。嘴は緑がかった灰色で少し下へ彎曲する。虹彩は赤い。脚も黒い。
雌は頭部からの上面が暗褐色で白い縦斑がある。尾は暗褐色で黄褐色の横斑がある。下面は暗褐色で、喉から上胸は白い縦斑、下胸から下尾筒までは白い横斑がある。
幼鳥は雌に似ているが嘴は黒い。
- ■鳴き声
- 英語吊と同じで「コエール《と聞こえる声で鳴く。
- ■採餌
- 主に昆虫類を捕食する。
- ■繁殖
- オウチュウ類、エンビシキチョウ、サンショウクイ類に託卵する。
- ■備考
- 他の寄生カッコウ類とは異なる換羽順。外側の初列風切は交互の昇順で換羽(P9-7-5-10-8-6)し、内側の初列風切は降順(1-2-3-4)で換羽する。
- ■亜種
- 5亜種ある。
ネパール、パキスタン、インド、スリランカ、ラッカディブとモルディブに分布する亜種E.s.scolopaceus、
中国南部、インドシナに分布する亜種E.s.chinensis、
海南島(中国南東部沖)に分布する亜種E.s.harterti、
インド北東部とバングラデッシュからスマトラ、ボルネオと小スンダ列島西部に分布する亜種E.s.malayanus、
パラワンとフィリピンからモルッカ諸島北部へに分布する亜種E.s.mindanensis。
- ■分布
- インドから中国、東南アジアに分布。
日本では2007年5月27日に飛島で雌個体が観察されている。
- ■福岡での事例
- 福岡では記録はない。
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