カッコウ目
CUCULIFORMES
カッコウ科
Cuculidae
カッコウ属
Cuculus (Linnaeus, 1758)

ホトトギス(杜鵑、不如帰)
Cuculus poliocephalus Latham, 1790  Lesser Cuckoo
L27〜28cm W46cm
夏鳥
山地の林
【1】2002.10.01福岡県福岡市、室見川千石にて撮影。
「特許許可局」と聞こえる鳴き声の小型のカッコウ類。
■形態
雌雄ほぼ同色。頭部、体上面、胸は青灰色。翼と尾は黒褐色。腹は白く、やや太めの黒褐色の横斑が7〜9本ある。横斑の間隔はカッコウより広い。下尾筒は淡い黄褐色で黒褐色の横斑は殆どない。アイリングは黄色。虹彩は橙色だが、瞳孔が大きい為暗色に見える。嘴は黒褐色で、下嘴基部は黄色。口の内は赤い。
雌にはまれに、頭部、体上面、翼が赤褐色で、黒い横縞のある赤色型がある。
幼鳥は頭部からの上面が黒褐色で、頭部や翼の羽先のところどころに白斑がある。虹彩は暗橙褐色。
■鳴き声
さえずりは「キョッキョ、キョッキョキョ」等で、「テッペンカケタカ」や「特許許可局」と聞きなす。地鳴きや雌の声は「ピピピピ」。
■採餌
昆虫類及び毛虫等を捕食する。
■繁殖
ウグイスを主な託卵相手とする。巣から1個卵をくわえとり、ウグイスに良く似たチョコレート色の卵を1個産卵する。卵は仮親が抱卵後10〜13日で孵化する。託卵相手としては他にミシサザイ、センダイムシクイ、クロツグミ、アオジ、ベニマシコの記録がある。
■名前の由来
和名は鳴き声に由来する。
■亜種
亜種はない。
■分布
シベリア南東部および日本から中国南部、東南アジア北部とヒマラヤで繁殖し、インド、アフリカ東部で越冬する。
日本では夏鳥として九州以北、北海道南部以南に渡来する。
■福岡での事例
福岡では夏鳥で、5〜9月頃見られる。
【室見川】曲淵ダム周辺。
【油山】森林。

【2】2002.10.01福岡県福岡市、室見川千石にて撮影。

【3】幼鳥。2005.09.30福岡県福岡市、今宿野外活動センターにて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2019/11/29作成