- 長い頸が白く目立つ大型のカイツブリ。
- ■形態
- 雌雄同色。
夏羽では額から黒く、頭頂では黒い冠羽がある。白い顔、喉を取り囲むように褐色の飾り羽があり、その外側には黒い飾り羽がある。後頸から体上面は黒褐色で、小雨覆前縁と次列風切、翼の付け根等が白い。前頸からの体下面は白い。長く尖った嘴は、黒みを帯びた肉色。目先は黒く、虹彩は赤い。
冬羽では顔の飾り羽がなくなり、冠羽も短くなる。嘴の黒みも無くなる。
- ■鳴き声
- 繁殖地では「グァー《と濁った声や、「カァーカァー《といったカラスに似た声で鳴く。「ブーブー《といった低い声も出す。冬期には殆ど鳴かない。
- ■繁殖
- 繁殖地では湖沼に水草の浮き巣を作り、普通4個産卵する。
- ■亜種
- 3亜種あり、ユーラシアで繁殖する亜種カンムリカイツブリ(P.c.cristatus)、
アフリカで繁殖する亜種P.c.infuscatus、
オーストラリア、タスマニア、南島(ニュージーランド)で繁殖する亜種P.c.australis。
- ■分布
- ユーラシア大陸の温帯に広く分布するほか、アフリカ南部、オーストラリア、ニュージーランドに分布。
日本では亜種カンムリカイツブリが青森、茨城、滋賀で繁殖が記録されているが、ほとんどが大陸から冬鳥として渡来する。。
- ■福岡での事例
- 福岡では冬鳥で、11~3月頃。
【室見川】河口付近で群を観察。
【今津】河口で観察。
【和白】の海上で観察。
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