カイツブリ目
PODICIPEDIFORMES
カイツブリ科
Podicipedidae
カンムリカイツブリ属
Podiceps ()

カンムリカイツブリ(冠鳰)
Podiceps cristatus (Temminck, 1836)  Great Crested Grebe
L46~61cm W85~90cm
冬鳥
内湾・河口
【1】夏羽。2010.05.18福岡県福岡市、今津弁天川にて撮影。
長い頸が白く目立つ大型のカイツブリ。
■形態
雌雄同色。
夏羽では額から黒く、頭頂では黒い冠羽がある。白い顔、喉を取り囲むように褐色の飾り羽があり、その外側には黒い飾り羽がある。後頸から体上面は黒褐色で、小雨覆前縁と次列風切、翼の付け根等が白い。前頸からの体下面は白い。長く尖った嘴は、黒みを帯びた肉色。目先は黒く、虹彩は赤い。
冬羽では顔の飾り羽がなくなり、冠羽も短くなる。嘴の黒みも無くなる。
■鳴き声
繁殖地では「グァー《と濁った声や、「カァーカァー《といったカラスに似た声で鳴く。「ブーブー《といった低い声も出す。冬期には殆ど鳴かない。
■繁殖
繁殖地では湖沼に水草の浮き巣を作り、普通4個産卵する。
■亜種
3亜種あり、ユーラシアで繁殖する亜種カンムリカイツブリ(P.c.cristatus)、 アフリカで繁殖する亜種P.c.infuscatus、 オーストラリア、タスマニア、南島(ニュージーランド)で繁殖する亜種P.c.australis
■分布
ユーラシア大陸の温帯に広く分布するほか、アフリカ南部、オーストラリア、ニュージーランドに分布。
日本では亜種カンムリカイツブリが青森、茨城、滋賀で繁殖が記録されているが、ほとんどが大陸から冬鳥として渡来する。。
■福岡での事例
福岡では冬鳥で、11~3月頃。
【室見川】河口付近で群を観察。
【今津】河口で観察。
【和白】の海上で観察。

【2】夏羽。2010.05.18福岡県福岡市、今津弁天川にて撮影。

【3】夏羽。2010.05.18福岡県福岡市、今津弁天川にて撮影。

【4】冬羽。2001.02.26福岡県福岡市、室見川河口にて撮影。

【5】冬羽。2005.01.19福岡県福岡市、今津二つ池にて撮影。

【6】冬羽。夏羽の顎髭状の羽が生えてきている。2004.01.03福岡県福岡市、今津二つ池にて撮影。

【7】冬羽。頬も褐色の羽が出始めている。2005.01.23福岡県福岡市、室見川愛宕浜にて撮影。

【8】夏羽に換羽中。2003.03.19福岡県福岡市、室見川河口にて撮影。

【9】夏羽に換羽中。2001.03.13福岡県福岡市、室見川河口にて撮影。

【10】夏羽に換羽中。2006.03.23福岡県福岡市、今津二つ池にて撮影。

【11】小雨覆前縁や次列風切等は白い。冬羽。2006.02.28福岡県福岡市、今津二つ池にて撮影。

【12】幼羽。2022.11.12福岡県福岡市、室見川外環室見橋上流にて撮影。

【13】小雨覆前縁や次列風切等は白い。幼羽。2022.11.12福岡県福岡市、室見川外環室見橋上流にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2022/11/12作成