- 赤茶色の首と灰色の顔のコントラストが綺麗な、大型のカイツブリ類。
- ■形態
- 雌雄同色。
夏羽では額から後頭にかけて黒く、短い冠羽が後頭にある。顔は灰色で、頸から胸、脇が赤褐色。上面は黒褐色で、飛ぶと次列風切、小雨覆い、小翼羽の前縁が白く目立つ。腹から下は白い。嘴は黒っぽく、基部は黄色。
冬羽では頸から脇は灰白色になる。
幼鳥は顔に黒い縞模様が入る。
- ■鳴き声
- 繁殖期に「ウァーウァー《等と大きな声で鳴き交わす。また、「キリッキリッキリッ、キリリリリ《と言った高い声で鳴いて縄張りを宣言する。「ピッピッ《「フィリリリ《等とも鳴く。
- ■繁殖
- マコモなどの密生した湖沼の浅瀬に、水草を積み上げて皿状の浮き巣を作る。産卵期は6~8月で、通常3~6個産卵する。抱卵日数は21日位。
- ■亜種
- 2亜種あり、ユーラシア北部、中央部で繁殖する亜種P.g.grisegena、
アジア北東部、北米北部で繁殖する亜種アカエリカイツブリ(P.g.holbollii)。
- ■分布
- ユーラシアと北米大陸の亜寒帯で広く繁殖する。
日本では亜種アカエリカイツブリが北海道で繁殖している他は、冬鳥として九州以北に渡来する。
- ■福岡での事例
- 福岡では冬鳥。
【今津】大原海水浴場海上で冬季観察。
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