カイツブリ目
PODICIPEDIFORMES
カイツブリ科
Podicipedidae
カンムリカイツブリ属
Podiceps ()

アカエリカイツブリ(赤襟鳰)
Podiceps grisegena Radde, 1863  Red-necked Grebe
L40~50cm W77~85cm
留鳥及び冬鳥
湖沼、沿岸、河口
【1】冬羽。2009.02.06北海道にて高山寔氏撮影。
赤茶色の首と灰色の顔のコントラストが綺麗な、大型のカイツブリ類。
■形態
雌雄同色。
夏羽では額から後頭にかけて黒く、短い冠羽が後頭にある。顔は灰色で、頸から胸、脇が赤褐色。上面は黒褐色で、飛ぶと次列風切、小雨覆い、小翼羽の前縁が白く目立つ。腹から下は白い。嘴は黒っぽく、基部は黄色。 冬羽では頸から脇は灰白色になる。
幼鳥は顔に黒い縞模様が入る。
■鳴き声
繁殖期に「ウァーウァー《等と大きな声で鳴き交わす。また、「キリッキリッキリッ、キリリリリ《と言った高い声で鳴いて縄張りを宣言する。「ピッピッ《「フィリリリ《等とも鳴く。
■繁殖
マコモなどの密生した湖沼の浅瀬に、水草を積み上げて皿状の浮き巣を作る。産卵期は6~8月で、通常3~6個産卵する。抱卵日数は21日位。
■亜種
2亜種あり、ユーラシア北部、中央部で繁殖する亜種P.g.grisegena、 アジア北東部、北米北部で繁殖する亜種アカエリカイツブリ(P.g.holbollii)。
■分布
ユーラシアと北米大陸の亜寒帯で広く繁殖する。
日本では亜種アカエリカイツブリが北海道で繁殖している他は、冬鳥として九州以北に渡来する。
■福岡での事例
福岡では冬鳥。
【今津】大原海水浴場海上で冬季観察。

【2】夏羽。2005.6.28北海道幌延町、サロベツ原野にて撮影。

【3】夏羽。2005.6.28北海道幌延町、サロベツ原野にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2022/09/18作成