- 羽角が長くて、橙色の目をした中形のフクロウ類。
- ■形態
- 雌雄ほぼ同色。雄は、頭部から尾にかけての上面が灰褐色で、黒褐色の縦斑と、淡黄色の斑がある。翼は長い。顔盤が発達しており、羽角は長い。顔の模様は淡褐色や橙褐色まで個体差があり、黒褐色の縁取りがある。体下面は淡褐色で、黒褐色の縦斑がある。嘴は黒く、虹彩は橙色。足指まで羽毛がある。
雌は全体に褐色味が強く、胸の縦斑も太い傾向がある。
- ■鳴き声
- 2月頃からねぐらで鳴き始める。「ウォウォウォ」と低い声で鳴く。
- ■行動
- 樹上で休んでいる時、外敵が近付くと、体を細長く伸ばして、枝に擬態する。
- ■採餌
- ネズミ等の哺乳類の他、小鳥なども捕らえる。
- ■繁殖
- カラスやタカ類の古巣を利用して営巣する。地上に営巣する事もある。通常4〜5個産卵する。
- ■亜種
- 日本に分布渡来するのは亜種トラフズク(A.o.otus)。
- ■分布
- ユーラシアと北米大陸の温帯から亜寒帯にかけて広く繁殖し、北部のものは冬季南方に渡る。
日本では本州中部以北で留鳥として繁殖し、本州中部以南では冬鳥として渡来する。
- ■福岡での事例
- 福岡では少ない冬鳥。
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