フクロウ目
STRIGIFORMES
フクロウ科
Strigidae
トラフズク属
Asio (Brisson, 1760)

トラフズク(虎斑木菟)
Asio otus (Linnaeus, 1758)  Long-eared Owl
L35〜38cm W90〜100cm
留鳥又は冬鳥
平地から山地の林・農耕地・河原
【1】2005.02.06佐賀県佐賀市、県立森林公園にて撮影。
羽角が長くて、橙色の目をした中形のフクロウ類。
■形態
雌雄ほぼ同色。雄は、頭部から尾にかけての上面が灰褐色で、黒褐色の縦斑と、淡黄色の斑がある。翼は長い。顔盤が発達しており、羽角は長い。顔の模様は淡褐色や橙褐色まで個体差があり、黒褐色の縁取りがある。体下面は淡褐色で、黒褐色の縦斑がある。嘴は黒く、虹彩は橙色。足指まで羽毛がある。
雌は全体に褐色味が強く、胸の縦斑も太い傾向がある。
■鳴き声
2月頃からねぐらで鳴き始める。「ウォウォウォ」と低い声で鳴く。
■行動
樹上で休んでいる時、外敵が近付くと、体を細長く伸ばして、枝に擬態する。
■採餌
ネズミ等の哺乳類の他、小鳥なども捕らえる。
■繁殖
カラスやタカ類の古巣を利用して営巣する。地上に営巣する事もある。通常4〜5個産卵する。
■亜種
日本に分布渡来するのは亜種トラフズク(A.o.otus)。
■分布
ユーラシアと北米大陸の温帯から亜寒帯にかけて広く繁殖し、北部のものは冬季南方に渡る。
日本では本州中部以北で留鳥として繁殖し、本州中部以南では冬鳥として渡来する。
■福岡での事例
福岡では少ない冬鳥。

【2】2002.02.16佐賀県佐賀市、県立森林公園にて撮影。

【3】2005.02.06佐賀県佐賀市、県立森林公園にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2020/09/15作成