フクロウ目
STRIGIFORMES
フクロウ科
Strigidae
コノハズク属
Otus (Pennant, 1769)

リュウキュウコノハズク(琉球木葉木菟)
Otus elegans (Cassin, 1852)  Ryukyu Scops Owl
L22cm
留鳥
平地から山地の林
【1】2003.7.20鹿児島県奄美大島にて撮影。
コノハズクによく似た南西諸島に棲息する小型のフクロウ類。
■形態
雌雄同色。全体が細かい模様のある黒褐色で、灰色身の強い個体や、赤味の強い個体などがある。嘴は黒く、虹彩は黄色。足指には羽毛がない。 雌は雄より一回り大きい。
■鳴き声
雄は「コホッ コホッ」と1音ずつ区切るようにして鳴き、雌は「キュァ」と鳴く。
■備考
本種は最初コノハズクの1亜種とされたが、その後セレベス島周辺に棲息するセレベスコノハズク(Otus manadensis)の1亜種と考えられ、現在は独立種として位置づけられている。
■亜種
4亜種あり、 大東諸島(日本南部)で繁殖する亜種O.e.interpositus、 琉球諸島(日本南部)で繁殖する亜種O.e.elegans、 蘭嶼(台湾南部遠方)で繁殖する亜種O.e.botelensis、 バタン、カガヤン及びサブタン島(フィリピン北部)で繁殖する亜種O.e.calayensis
■分布
福岡県沖ノ島と、奄美大島以南の南西諸島、台湾、フィリピンの島嶼に留鳥として分布。
■福岡での事例
福岡では玄界灘の沖ノ島に留鳥として棲息している。 【小呂島】渡りの時期に観察例がある

【2】2003.7.20鹿児島県奄美大島にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2021/06/02作成