- コノハズクによく似た南西諸島に棲息する小型のフクロウ類。
- ■形態
- 雌雄同色。全体が細かい模様のある黒褐色で、灰色身の強い個体や、赤味の強い個体などがある。嘴は黒く、虹彩は黄色。足指には羽毛がない。
雌は雄より一回り大きい。
- ■鳴き声
- 雄は「コホッ コホッ」と1音ずつ区切るようにして鳴き、雌は「キュァ」と鳴く。
- ■備考
- 本種は最初コノハズクの1亜種とされたが、その後セレベス島周辺に棲息するセレベスコノハズク(Otus manadensis)の1亜種と考えられ、現在は独立種として位置づけられている。
- ■亜種
- 4亜種あり、
大東諸島(日本南部)で繁殖する亜種O.e.interpositus、
琉球諸島(日本南部)で繁殖する亜種O.e.elegans、
蘭嶼(台湾南部遠方)で繁殖する亜種O.e.botelensis、
バタン、カガヤン及びサブタン島(フィリピン北部)で繁殖する亜種O.e.calayensis、
- ■分布
- 福岡県沖ノ島と、奄美大島以南の南西諸島、台湾、フィリピンの島嶼に留鳥として分布。
- ■福岡での事例
- 福岡では玄界灘の沖ノ島に留鳥として棲息している。
【小呂島】渡りの時期に観察例がある
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