- コノハズクに似た、虹彩の赤い小型のフクロウ類
- ■形態
- 雌雄同色。
全体が灰褐色で、黒褐色、灰白色、淡褐色等の複雑な虫喰い斑がある。後頸に灰褐色の斑が襟状にある。下尾筒は白い。羽角は長めだが、寝かせていることもある。虹彩は赤みの強いオレンジ色。足趾に羽毛が生えている。
亜種リュウキュウオオコノハズクは亜種オオコノハズクより小型で、赤みが強く、足趾に羽毛がない
- ■鳴き声
- 雄は高い声で「プーウォー《と鳴くほか、低い声で「ウォッウォッウォッ《と鳴く。雌は「ミャオッ《と鳴く。雛は「ジジジジ《と濁った声で鳴く。
- ■採餌
- ネズミ等の哺乳類の他、小鳥、両生類、爬虫類なども捕らえる。
- ■繁殖
- 繁殖期は4~5月で、つがいで縄張りを持つ。樹洞や家の軒下などに巣材を使わず営巣する。通常4~5個産卵し、雌が抱卵する。
- ■亜種
- 3亜種ある。
中国北東部、シベリア南東部、韓国で繁殖する亜種サメイロオオコノハズク(O.s.ussuriensis)、
千島列島及び北海道から屋久島で繁殖する亜種オオコノハズク(O.s.semitorques)、
伊豆諸島及び琉球諸島で繁殖する亜種リュウキュウオオコノハズク(O.s.pryeri)。
- ■分布
- 中国東北部、朝鮮半島、台湾、東南アジアに分布。
日本では小笠原諸島を除く全国で繁殖し、北方のものは、冬季南へ渡る。
- ■福岡での事例
- 福岡では留鳥または冬鳥で、英彦山、古処山などで繁殖が確認されているほか、玄界灘の島嶼で越冬することがわかっている。
【小呂島】2009月11年26日に観察。
【津屋崎町】冬季に相島で記録がある。
【福津市】2011年05月21日渡で記録がある。
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