- 「仏法僧」と鳴く羽角の長い小型のフクロウ類。
- ■形態
- 雌雄同色で、灰褐色型、赤褐色型、赤色型の3タイプあり、全体に細かい複雑な模様がある。肩羽の外側に白斑がある。嘴は黒く、虹彩は黄色。下面は上面より淡色で筋状の縦斑がある。脚部は趾の付け根まで羽毛がある。爪は黒っぽい茶色。
雌は雄より一回り大きい。
- ■鳴き声
- 雄は「ウッコーコー」「ブッキョッコー」と鳴く。「仏法僧」と聞きなしをされる。
- ■採餌
- 夕方から活動を始め、主に蛾や甲虫などの昆虫を採る。
- ■繁殖
- 6〜7月樹洞に営巣し、通常4〜7個産卵する。雛への給仕は雌雄共同で行う。
- ■亜種
- 9亜種あり、
日本で繁殖する亜種O.s.japonicus、
シベリア南東部、中国北東部及び朝鮮半島sで繁殖する亜種O.s.stictonotus、
中国南部で繁殖する亜種O.s.malayanus、
パキス北部、インド北部、ネパール及びバングラデシュで繁殖する亜種O.s.sunia、
ミャンマー、タイ北部及び東部、インドシナで繁殖する亜種O.s.distans、
インド南部s Indiaで繁殖する亜種O.s.rufipennis、
スリランカで繁殖する亜種O.s.leggei、
アンダマン諸島.で繁殖する亜種O.s.modestus、
ニコバル諸島で繁殖する亜種O.s.nicobaricus。
- ■分布
- ロシアサハリン、沿海州から中国、東南アジア、台湾、インド西岸に分布する。北のものは南へ渡る。日本では夏鳥として九州以北の山地に渡来して繁殖し、少数は国内で越冬する。渡り時期には街中の公園、河川敷などでも観察されている。
- ■福岡での事例
- 福岡では少ない夏鳥。英彦山などでの繁殖記録がある。
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