ヒクイドリ目
CASUARIIFORMES
ヒクイドリ科
Casuariidae
ヒクイドリ属
Casuarius (Brisson, 1760)

ヒクイドリ(火食鳥)
Casuarius casuarius (Linnaeus, 1758)  Southern Cassowary
H127~170㎝
熱帯雨林
【1】飼育個体。2019.10.04福岡市動物園にて撮影。
青い顔に、赤い肉垂、兜のような黒いトサカの森の大きな鳥。
■形態
雌雄同色。雌の方が大きい。
頭部から上頸は青く皮膚が裸出し、頭頂に大きく扁平な黒い兜状の角質突起がある。側頸から2本の赤い肉垂があり、下頸から体は黒褐色。翼は羽軸しかなく飛べない。
■鳴き声
繁殖期に「シュー《「ゴロゴロ《と聞こえる声を出す。幼鳥は口笛のような鳴き声で雄を呼ぶ。
■採餌
林床で歩きながら種子などを啄む。果実を中心とした雑食。
■繁殖
繁殖期は6〜10月。雄は地上に、草などの椊物を使って厚さ5〜10cm、幅100cmほどの巣を作る。雌は通常1回に3、4個産卵する。卵は135×95mmほどで表面がざらざらしており、最初は明るい薄緑色で、時を経るにつれ色あせていく。雌は産卵後別の雄を探す。雄は単独で抱卵、育雛する。抱卵日数は約2ヵ月。雄は体重が5kg程落ちる。 雛は産毛がなく、トサカは生えかかった程度で生まれ、トサカが生えるまで3、4年かかる。
■吊前の由来
喉の赤い肉垂が火を食べているように見えたことから。
■亜種
亜種はない。
■分布
インドネシア(ニューギニア島南部、アルー諸島)、オーストラリア北東部、パプアニューギニアに分布。セラム島に移入・定着。

【2】飼育個体。2019.10.04福岡市動物園にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2024/04/27作成