ヒクイドリ目
CASUARIIFORMES
ヒクイドリ科
Casuariidae
エミュー属
Dromaius (Vieillot, 1816)

エミュー(鴯鶓)
Dromaius novaehollandiae (Latham, 1790)  Emu
H160~210cm
草原、サバンナ、半砂漠
【1】飼育個体。2020.01.19宮崎県宮崎市、フェニックス動物園にて撮影。
顔に青い裸出部のあるオーストラリアの飛べない大きな鳥。
■形態
雌雄同色。
全身黒から灰褐色で、顔から頸に青い皮膚の裸出部がある。嘴も黒く、虹彩は暗褐色。趾は3本。
翼は退化してかなり小さく、先端には1本の爪が付いている。普段は長くて柔らかい羽毛に覆われて見えない。
■鳴き声
雄は「ヴゥー《と低い声で鳴き、雌は「ボン、ボボン《とドラムのような鳴き声を出す。
■採餌
雑食性で、草の葉、種子、果実、昆虫などを捕食する。
■繁殖
繁殖期は5月から10月で、地面にくぼみを作り、草や落ち葉で簡単な巣を作り繁殖する。雌が3日から5日の間隔で一度に1個ずつ産卵する。卵は長さ約10cmの暗緑色。抱卵は雌が10個程度産卵した後に、雄のみが約2ヶ月間飲まず食わずで行う。孵化後2~3ヶ月間は雄が雛を外敵などから守りながら育雛する。
■亜種
4亜種ある。 オーストラリア大陸に分布する亜種D.n.novaehollandiae、タスマニアに分布する亜種D.n.diemenensis、キング島に分布する亜種D.n.minor、カンガルー島に分布する亜種D.n.baudinianus
オーストラリア大陸に分布する亜種D.n.novaehollandiae以外は絶滅亜種となった。
■分布
オーストラリア大陸に分布。

【2】飼育個体。2019.11.04長崎県西海市、長崎バイオパークにて撮影。

【3】趾は三本。飼育個体。2019.10.04福岡市動物園にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2024/04/28作成