- 顔に青い裸出部のあるオーストラリアの飛べない大きな鳥。
- ■形態
- 雌雄同色。
全身黒から灰褐色で、顔から頸に青い皮膚の裸出部がある。嘴も黒く、虹彩は暗褐色。趾は3本。
翼は退化してかなり小さく、先端には1本の爪が付いている。普段は長くて柔らかい羽毛に覆われて見えない。
- ■鳴き声
- 雄は「ヴゥー《と低い声で鳴き、雌は「ボン、ボボン《とドラムのような鳴き声を出す。
- ■採餌
- 雑食性で、草の葉、種子、果実、昆虫などを捕食する。
- ■繁殖
- 繁殖期は5月から10月で、地面にくぼみを作り、草や落ち葉で簡単な巣を作り繁殖する。雌が3日から5日の間隔で一度に1個ずつ産卵する。卵は長さ約10cmの暗緑色。抱卵は雌が10個程度産卵した後に、雄のみが約2ヶ月間飲まず食わずで行う。孵化後2~3ヶ月間は雄が雛を外敵などから守りながら育雛する。
- ■亜種
- 4亜種ある。
オーストラリア大陸に分布する亜種D.n.novaehollandiae、タスマニアに分布する亜種D.n.diemenensis、キング島に分布する亜種D.n.minor、カンガルー島に分布する亜種D.n.baudinianus。
オーストラリア大陸に分布する亜種D.n.novaehollandiae以外は絶滅亜種となった。
- ■分布
- オーストラリア大陸に分布。
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