ハト目
COLUMBIFORMES
ハト科
Columbidae
アオバト属
Treron (Vieillot, 1816)

リュウキュウアオバト(琉球青鳩)
Treron permagnus Stejneger, 1887  Ryukyu Green Pigeon
L35cm
留鳥
平地から山地の林
【1】亜種リュウキュウアオバト雄。2003.07.22鹿児島県龍郷町にて撮影。
アオバトに似た南西諸島に棲息するハト類。
■形態
雄は頭部から腹にかけては黄緑色で、頭頂から背、腰、尾は灰緑色。 翼は濃緑色で、中雨覆と小雨覆は赤紫色を帯び、風切は黒褐色。下腹から下尾筒は濃い緑褐色で、淡黄色の羽縁があり、笹の葉状。光彩は外側が赤く、内側が青い。蝋膜と嘴は水色で、先端は淡い。足は赤紫色。
雌は雄に似るが全体が暗色で、雨覆に赤紫色味がない。
■鳴き声
「ボアーオ、ボアーオ」とアオバトより低い鳴き声。
■採餌
主に樹上で果実や種子等を食べるが、地上に降りて採餌することもある。
■繁殖
林内の樹上に営巣する。産卵期は5月頃で通常2個産卵する。
■名前の由来
IOCのリストでは和名がなかったので、英語名Ryukyu Green Pigeonからリュウキュウアオバト(仮称)とした。
■亜種
2亜種ある。 屋久島から沖縄諸島までは亜種リュウキュウアオバト(T.p.permagnus)が分布し、先島諸島には一回り小さな亜種チュウダイリュウキュウアオバト(T.p.medioximus)が分布する。
■分類問題
日本鳥類目録第7版ではズアカアオバト(Treron formosae)の亜種とされていた。
■分布
屋久島以南の南西諸島に留鳥として分布。日本固有種。
■福岡での事例
福岡での観察例はない。

【2】亜種リュウキュウアオバト雄。。2022.07.07鹿児島県龍郷町にて撮影。

【3】亜種リュウキュウアオバト雄。2022.07.10鹿児島県奄美市にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2020/07/12作成