- アオバトに似た南西諸島に棲息するハト類。
- ■形態
- 雄は頭部から腹にかけては黄緑色で、頭頂から背、腰、尾は灰緑色。 翼は濃緑色で、中雨覆と小雨覆は赤紫色を帯び、風切は黒褐色。下腹から下尾筒は濃い緑褐色で、淡黄色の羽縁があり、笹の葉状。光彩は外側が赤く、内側が青い。蝋膜と嘴は水色で、先端は淡い。足は赤紫色。
雌は雄に似るが全体が暗色で、雨覆に赤紫色味がない。
- ■鳴き声
- 「ボアーオ、ボアーオ」とアオバトより低い鳴き声。
- ■採餌
- 主に樹上で果実や種子等を食べるが、地上に降りて採餌することもある。
- ■繁殖
- 林内の樹上に営巣する。産卵期は5月頃で通常2個産卵する。
- ■名前の由来
- IOCのリストでは和名がなかったので、英語名Ryukyu Green Pigeonからリュウキュウアオバト(仮称)とした。
- ■亜種
- 2亜種ある。
屋久島から沖縄諸島までは亜種リュウキュウアオバト(T.p.permagnus)が分布し、先島諸島には一回り小さな亜種チュウダイリュウキュウアオバト(T.p.medioximus)が分布する。
- ■分類問題
- 日本鳥類目録第7版ではズアカアオバト(Treron formosae)の亜種とされていた。
- ■分布
- 屋久島以南の南西諸島に留鳥として分布。日本固有種。
- ■福岡での事例
- 福岡での観察例はない。
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