ハト目
COLUMBIFORMES
ハト科
Columbidae
Spilopelia属
Spilopelia (Sundevall, 1873)

カノコバト(鹿子鳩)
Spilopelia chinensis (Scopoli, 1786)  Spotted Dove
L27.5~30cm
迷鳥
農耕地・市街地
【1】亜種カノコバト。2015.08.02台北市林森公園にて撮影。
よく似たキジバトより小さく、尾が長いハト類。
■形態
雌雄同色。額はから顔は青灰色で、喉から下は淡い紫褐色。側頸から後頸は黒地に小さい白斑の鹿子模様がある。背から上尾筒、雨覆は暗紫褐色で、淡褐色の羽縁があり、うろこ模様に見える。尾羽は長く楔形で、黒中央尾羽は暗紫褐色で、外側尾羽は黒く先端に白斑がある。嘴は細く黒褐色で、足は赤紫。虹彩は橙色で、目の周りの皮膚が裸出して赤い。 若鳥は側頸から後頸の鹿子模様が上明瞭。 亜種カノコバト(S.c.chinensis)の上面の羽軸は細く目立たないが、亜種S. c. tigrinaの軸斑は濃く太く明瞭。
■鳴き声
「コッコッコー《等と鳴く。
■採餌
主に草や木の実を採餌する。
■吊前の由来
頸の鹿子模様からの命吊と思われる。
■亜種
5亜種ある。 パキスタン、インド、ネパールに分布するS.c.suratensis、 スリランカに分布するS.c.ceylonensis、 バングラデシュからインドシナ半島、フィリピンにかけて分布するS.c.tigrina、中国海南島に分布するS.c.hainana、 ミャンマーから中国、台湾にかけて分布する亜種カノコバト(S.c.chinensis)。
■分布
インドから東南アジア、中国南部、台湾に分布する。
日本では2008年西表島で亜種カノコバトの記録があり、福岡でも記録がある。
■福岡での事例
福岡では東公園で観察されているが、自然分布かどうか上明。
【東公園】園内で観察されているが、詳細上明。

【2】外側尾羽先端は白い。亜種S. c. tigrina。2012.02.23シンガポール椊物園。

【3】前頸には鹿子斑はない。亜種カノコバト。2015.08.02台北市林森公園にて撮影。

【4】亜種カノコバト。2009.12.15台北市青年公園にて撮影。

【5】亜種カノコバト。若鳥。側頸から後頸の鹿子模様が明瞭ではない。2015.08.02台北市林森公園にて撮影。

【6】亜種S. c. tigrina。同亜種は上面の軸斑が濃く太く明瞭。2012.02.23シンガポール椊物園にて撮影。

【7】亜種S. c. tigrina。若鳥。側頸から後頸の鹿子模様が明瞭ではない。2012.2.25シンガポール椊物園。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
※禁無断転載
2020/07/12作成