- ■形態
- 雌雄同色。
夏羽では頭から喉は黒く、目の上から後頭にかけて白い飾り羽根がある。頬から側頸、胸から下は白い。背からの上面は灰黒色。嘴は短く、薄いピンク色で基部は黒い。足は青白色。
冬羽では頭部の白い飾り羽根はなくなり、喉、目の後方も白くなる。
- ■鳴き声
- 「チッチッチッ《「ツツツ《という細い声で鳴く。越冬期でも「チッチッチッ《と細い声で鳴く。
- ■行動
- 海岸によってくる事は稀だが、あまり人を恐れない。飛び立つ時はかなり助走距離が必要。
- ■採餌
- 潜水して小魚、甲殻類、貝類等を捕らえて食べる。
- ■繁殖
- 草地に浅い穴を掘り営巣する。通常2個産卵する。日本での繁殖地では個体数が少ないが、北方の繁殖地では大きなコロニーを作る。
- ■亜種
- 2亜種ある。
カムチャッカ沿岸から黄海、千島列島、アリューシャン列島からブリティッシュコロンビア州(カナダ南西部)で繁殖する亜種ウミスズメ(S.a.antiquus)、
コマンダー諸島(ロシア西部)で繁殖する亜種S.a.microrhynchos。
- ■分布
- 中国遼東半島、朝鮮半島南部、沿海州、サハリン南部、千島列島、アリューシャン列島、アラスカ南部で繁殖し、周辺海域で越冬する。
日本では東北地方北部以北では留鳥、九州北部以北で冬鳥としてみられる
- ■福岡での事例
- 福岡では冬鳥で11月~4月頃沖合いで見られる。
|