チドリ目
CHARADRIIFORMES
ウミスズメ科
Alcidae
ウミスズメ属
Synthliboramphus (Brandt, JF, 1837)

ウミスズメ(海雀)
Synthliboramphus antiquus (Gmelin, JF, 1789)  Ancient Murrelet
L24~27cm W40~43cm
留鳥又は冬鳥
海上
【1】冬羽。2006.02.09佐賀県唐津市小友漁港にて撮影。
■形態
雌雄同色。
夏羽では頭から喉は黒く、目の上から後頭にかけて白い飾り羽根がある。頬から側頸、胸から下は白い。背からの上面は灰黒色。嘴は短く、薄いピンク色で基部は黒い。足は青白色。
冬羽では頭部の白い飾り羽根はなくなり、喉、目の後方も白くなる。
■鳴き声
「チッチッチッ《「ツツツ《という細い声で鳴く。越冬期でも「チッチッチッ《と細い声で鳴く。
■行動
海岸によってくる事は稀だが、あまり人を恐れない。飛び立つ時はかなり助走距離が必要。
■採餌
潜水して小魚、甲殻類、貝類等を捕らえて食べる。
■繁殖
草地に浅い穴を掘り営巣する。通常2個産卵する。日本での繁殖地では個体数が少ないが、北方の繁殖地では大きなコロニーを作る。
■亜種
2亜種ある。 カムチャッカ沿岸から黄海、千島列島、アリューシャン列島からブリティッシュコロンビア州(カナダ南西部)で繁殖する亜種ウミスズメ(S.a.antiquus)、 コマンダー諸島(ロシア西部)で繁殖する亜種S.a.microrhynchos
■分布
中国遼東半島、朝鮮半島南部、沿海州、サハリン南部、千島列島、アリューシャン列島、アラスカ南部で繁殖し、周辺海域で越冬する。
日本では東北地方北部以北では留鳥、九州北部以北で冬鳥としてみられる
■福岡での事例
福岡では冬鳥で11月~4月頃沖合いで見られる。

【2】冬羽。胸に油汚染が見える。2006.02.09佐賀県唐津市小友漁港にて撮影。

【3】冬羽。潜水して小魚を捕まえた。2006.02.09佐賀県唐津市小友漁港にて撮影。

【4】冬羽。2006.02.09佐賀県唐津市小友漁港にて撮影。

【5】冬羽。2006.02.09佐賀県唐津市小友漁港にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2024/06/11作成