- 全身真っ黒な中型の海鳥
- ■形態
- 雌雄同色。
亜種ウミバト繁殖羽は、全身真っ黒または翼上面に白斑がある他、嘴、虹彩も黒く、脚だけが赤い。
非繁殖羽では額から後頭までと、背から翼。尾羽までは黒く、腮から目の下、頸、胸から下は白い。
亜種アリューシャンウミバト繁殖羽は、翼の小、中、大雨覆にかけて大きな白斑があり、外側大雨覆から内側に食い込むような黒色部がある。
非繁殖羽では翼を除いて、全体が白くなり、頭部には灰色味があり、背には黒色斑がある。
- ■亜種
- 5亜種ある。
千島列島北、中央部および 千島列島南部で繁殖する亜種ウミバト(C.c.snowi)、
コマンダー諸島(ロシア南東)からアリューシャン列島で繁殖する亜種アリューシャンウミバトC.c.kaiurka、
シベリアおよびカムチャツカ沿岸(ロシア東部)、ベーリング海およびアラスカ西部で繁殖する亜種C.c.columba、
アリューシャン列島中部沿岸からワシントン州(北太平洋東中央部)で繁殖する亜種C.c.adiantus、
オレゴン州沿岸部およびカリフォルニア州中部(北太平洋東部中部)で繁殖する亜種C.c.eureka.
- ■分布
- 北極から温帯北西から東太平洋沿岸;チュクチ半島南部からカムチャッカ半島、千島列島、コマンドルスキー諸島(ロシア東部);ベーリング海、アリューシャン列島、アラスカ湾からカリフォルニア中央部で繁殖。
越冬期は太平洋北部に広がる。
日本では亜種ウミバトがオホーツク海、北海道、南千島、太平洋北日本沖に冬鳥として渡来、本州北部でも記録がある。
亜種アリュシャンウミバトは北海道、オホーツク海、太平洋北日本沖に冬鳥として渡来する。
- ■福岡での事例
- 福岡では記録がない。
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