チドリ目
CHARADRIIFORMES
ウミスズメ科
Alcidae
ウミバト属
Cepphus (Pallas, 1769)

ウミバト(海鳩)
Cepphus columba Pallas, 1811  Pigeon Guillemot
L33~32cm W52~58cm
少ない冬鳥
海上
【1】繁殖羽。亜種アリューシャンウミバト。2024.07.11米国アラスカ沿岸にて撮影。
全身真っ黒な中型の海鳥
■形態
雌雄同色。
亜種ウミバト繁殖羽は、全身真っ黒または翼上面に白斑がある他、嘴、虹彩も黒く、脚だけが赤い。
非繁殖羽では額から後頭までと、背から翼。尾羽までは黒く、腮から目の下、頸、胸から下は白い。 亜種アリューシャンウミバト繁殖羽は、翼の小、中、大雨覆にかけて大きな白斑があり、外側大雨覆から内側に食い込むような黒色部がある。 非繁殖羽では翼を除いて、全体が白くなり、頭部には灰色味があり、背には黒色斑がある。
■亜種
5亜種ある。
千島列島北、中央部および 千島列島南部で繁殖する亜種ウミバト(C.c.snowi)、 コマンダー諸島(ロシア南東)からアリューシャン列島で繁殖する亜種アリューシャンウミバトC.c.kaiurka、 シベリアおよびカムチャツカ沿岸(ロシア東部)、ベーリング海およびアラスカ西部で繁殖する亜種C.c.columba、 アリューシャン列島中部沿岸からワシントン州(北太平洋東中央部)で繁殖する亜種C.c.adiantus、 オレゴン州沿岸部およびカリフォルニア州中部(北太平洋東部中部)で繁殖する亜種C.c.eureka.
■分布
北極から温帯北西から東太平洋沿岸;チュクチ半島南部からカムチャッカ半島、千島列島、コマンドルスキー諸島(ロシア東部);ベーリング海、アリューシャン列島、アラスカ湾からカリフォルニア中央部で繁殖。
越冬期は太平洋北部に広がる。
日本では亜種ウミバトがオホーツク海、北海道、南千島、太平洋北日本沖に冬鳥として渡来、本州北部でも記録がある。 亜種アリュシャンウミバトは北海道、オホーツク海、太平洋北日本沖に冬鳥として渡来する。
■福岡での事例
福岡では記録がない。

【2】繁殖羽。亜種アリューシャンウミバト。2024.07.11米国アラスカ沿岸にて撮影。

【3】繁殖羽。亜種アリューシャンウミバト。2024.07.11米国アラスカ沿岸にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2025/01/16作成