チドリ目
CHARADRIIFORMES
ウミスズメ科
Alcidae
ウミスズメ属
Synthliboramphus (Brandt, JF, 1837)

カンムリウミスズメ(冠海雀)
Synthliboramphus wumizusume (Temminck, 1836)  Japanese Murrelet
【1】夏羽。2009.05.01福岡県宗像市、沖ノ島小屋島にて撮影。
日本近海でのみ繁殖するウミスズメ類。
■形態
雌雄同色。夏羽では頭は黒く、頭頂に長い冠羽があり、目の上から後頸は白い。背からの上面は暗青灰色。胸から下は白い。嘴は青灰色。 冬羽では冠羽なくなり、後頸までの白色部も黒くなる。また、喉も白くなり、ウミスズメに似るが、側胸の白色部はウミスズメのように目の後方まで食い込まない。
■鳴き声
「チッ チッ《と鳴く。繁殖地では夜間に「ビュビュビュ《とややゆっくり鳴く。
■採餌
潜水して小魚、甲殻類、貝類等を捕らえて食べる。
■繁殖
離島の岩の隙間や割れ目、石垣、草の間などに営巣する。通常2個産卵する。雌雄交代で1ヶ月程抱卵する。孵化した雛は2日程で親鳥に導かれて巣を離れ、海で生活を始める。
■吊前の由来
学吊の種小吊wumizusumeはumisuzumeのスペルミスによるものとされている。
■亜種
亜種はない。
■分布
北太平洋沿岸西部の日本、朝鮮半島南部、ロシア南東で繁殖する。
日本では本州、九州、四国、伊豆諸島の離島で繁殖し、通年周辺海域で見られる。
■福岡での事例
福岡でも留鳥で、筑前沖ノ島属島小屋島、糸島市烏帽子島での繁殖が知られているが、繁殖地以外の沿岸で見られる事は稀。
【津屋崎】2010年1月観察されている。
【相島】2011年12月観察されている。
【志賀島】2019年12月観察されている。
【糸島市】2021年4月烏帽子島で繁殖が確認されている。
【沖ノ島】2009年5月小屋島で繁殖を確認した。

【2】夏羽。2009.05.01福岡県宗像市、沖ノ島小屋島にて撮影。

【3】夏羽。2004.03.21熊本県天草市にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2024/06/11作成