- 飛んでいる姿がツバメに良く似た鳥。
- ■形態
- 雌雄同色。
夏羽では、額から上面は灰色味のある茶褐色。眼先は黒く、眼の下に沿って白線がある。眼の下から喉を囲むように黒線があり、黒線の内側に白線がある。喉は淡黄白色。短く太い嘴は黒く、基部は赤い。翼は長く、尖っている。腰は白く、尾は凹尾で黒い。胸から脇にかけては淡い褐色で、腹から下は白い。脚は黒褐色。
冬羽では全体が淡くなり、嘴基部の赤みがなく、喉を囲む黒線もぼやける。
- ■鳴き声
- 飛び立つ時などに「クリッ《等と鳴くほか、飛び回りながら「クリリリリリ《と警戒音を出す。
- ■行動
- 長い翼でゆっくり羽ばたき、滑翔を交え、急旋回などしたりして軽快に飛ぶ。
- ■採餌
- 飛びながらトンボやアブなどの昆虫をとったり、地面を歩きながら昆虫を採る。
- ■繁殖
- 日本では、河原などの草の少ない開けた場所で、小コロニーを作り繁殖する。巣は地上を浅く掘り窪め、木片や貝殻などを敷く。通常2~3個産卵し、抱卵期間は18日程度。巣に外敵が近づくと、上空を鳴きながら飛び回り、擬傷行動もする。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- インド北部、東南アジア北部、中国東部で繁殖し、インド、東南アジア、中国南部、ニューギニア、オーストラリアで越冬する。
日本では春秋に旅鳥として渡来するが、1974年以降関東以南で局地的に繁殖していることが確認された。
- ■福岡での事例
- 福岡でも旅鳥だが、1970年台に箱崎埠頭で繁殖の記録があり、筑後川流域でも繁殖の記録がある。
【今津】2003年5月、2004年4月、2005年10月に田尻で、2019年8月に元浜で観察。2003年4月、2004年5月、2006年9月太郎丸で観察し、2015年5月,
2020年8月に同所で記録がある。
【糸島市】2011年5月新田、2018年9月板持で観察、2015年8月に荻浦で記録があり、2023年5月に観察。
【福津市】2015年4月に勝浦で記録がある。
|