- 全身褐色で夜行性のヤマシギ類。
- ■形態
- 雌雄同色。
上面は赤味のある褐色で、黒、白、淡褐色等の横斑が点在する。尾は黒く先端は灰色。頭部の形は尖っており、白いアイリングのある目は頭頂の近くにある。灰褐色の細い眉斑があり、額は灰色味を帯びる。頭頂から後頭に黒褐色の太い横斑が4本あり、頭頂から1本目と2本目の横斑はほぼ同じ太さ。黒褐色の過眼線は明瞭で、目の下にも黒褐色線があるが、過眼線とは平行にならない。喉は白く、下面は淡褐色で褐色の横斑がある。嘴は肉色で先端から黒みを帯びている。脚も黒味のある肉色。
- ■鳴き声
- 飛ぶ時に「キチッ キチッ《「ブー ブー《と鳴く。
- ■行動
- 人等に驚くと、樹の枝等に止まる。
- ■採餌
- 主に夕方から夜間に採餌する。長い嘴を泥の中に突き刺して、ミミズ等小動物を捕らえる。繁殖期はオスが夕方や夜明けに、縄張り宣言の為、林の上空を鳴きながら飛び回る。産卵期は4~6月。通常4個産卵し、雌だけが抱卵する。
- ■備考
- かつてアマミヤマシギはヤマシギの亜種とされていた。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- ユーラシア大陸の北部、中部で広く繁殖し、冬季はアフリカ北部、東南アジア等へ渡る個体もいる。日本では伊豆諸島、本州中部以で繁殖し、東北南部から南で越冬する。
- ■福岡での事例
- 福岡では冬鳥。
【室見川】矢倉橋周辺で観察されている。
【小戸公園】公園内の林で観察。
【今津】二つ池周辺、桑原の林で観察。
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