チドリ目
CHARADRIIFORMES
シギ科
Scolopacidae
オバシギ属
Calidris (Merrem, 1804)

ウズラシギ(鶉鴫)
Calidris acuminata (Horsfield, 1821)  Sharp-tailed Sandpiper
L17〜22cm W36〜43cm
旅鳥
水田・内陸の湿地
【1】夏羽。2011.5.6今津田尻クリークにて撮影。
赤褐色の帽子をかぶったようなシギ類。
■形態
雌雄同色。
頭部から体上面は赤褐色味を帯び、黒褐色の縦斑が密にある。特に頭頂は赤褐色が濃い。白いアイリングがあり、白い眉斑はぼんやりしており不明瞭。背と翼には黒褐色の鱗模様がある。喉から下の体下面は白く、赤褐色味を帯びたV字型の縦斑がある。やや下に湾曲した嘴は頭部とほぼ同大で、先が黒く、基部は肉色を帯びる。脚は緑黄色。
冬羽では全体の赤みが少なくなり、白い眉斑が明瞭になる。
幼羽は夏羽に似るが、白い眉斑は明瞭で、上面は茶色の羽縁が多い。喉から胸、脇にかけては赤褐色で細かい黒褐色の縦斑がある。V字斑はない。
■鳴き声
プリリ」等と鳴く。
■採餌
泥地や浅い水の中を歩きながら、甲殻類、昆虫などを捕る。
■亜種
亜種はない。
■分布
シベリア北東部で局地的に繁殖し、ニューギニア、オーストラリア、ニュージーランドで越冬する。
日本には旅鳥として春秋に渡来する。
■福岡での事例
福岡では旅鳥で、4〜5、8月〜10月頃に見られる。
【今津】周辺農耕地にて観察。

【2】夏羽。2003.4.25今津田農耕地にて撮影。

【3】夏羽。2005.5.13今津田尻農耕地にて撮影。

【4】夏羽。2007.5.6今津田尻農耕地にて撮影。

【5】夏羽。2007.5.6今津田尻農耕地にて撮影。

【6】摩耗した夏羽。2002.9.8佐賀有明干拓にて撮影。

【7】摩耗した夏羽で、褪色し褐色に見える個体。

【8】夏羽から冬羽へ換羽中。肩羽が冬羽。2010.9.7今津太郎丸にて撮影。

【9】夏羽から冬羽へ換羽中。肩羽が冬羽。2008.9.21佐賀県白石町にて撮影。

【10】冬羽から夏羽へ換羽中か。2004.4.3今津田尻にて撮影。

【11】幼羽。2001.10.26今津田尻にて撮影。

【12】幼羽。2011.10.15今津板持にて撮影。

【13】幼羽。サイズが違うのは雌雄の差か?2011.10.15今津板持にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2023/06/29作成