- 黒く長い嘴と足が目立つ大型のシギ類。
- ■形態
- 雌雄ほぼ同色。
夏羽雄は頭部から胸、脇が赤褐色で、額から頭頂に黒褐色の縦班があり、黒褐色の過眼線がある。背からの上面は黒い軸班に赤褐色や白い羽縁があり、各羽が細長く笹の波状。翼下面は白い。腰から尾は白く、尾には黒褐色の横班がある。腹から下尾筒は白っぽくて黒褐色の横班がある。嘴は長くて太く、全体に黒いが、下嘴基部は少し淡色。脚は黒く長い。
雌は雄より淡い。
冬羽では全体が淡くなり、頭部から胸、脇は灰褐色で、淡い黒褐色の縦班があり、眉班は白い。上面は灰褐色で、羽軸が黒く、羽縁が白い。
幼羽は夏羽に似るが、頭部から胸、脇は淡い黄褐色で、黒褐色の細かい縦班があり、額から頂は茶褐色で黒い縦班がある。
- ■鳴き声
- 「チェッチェッ《「ケーッ《等と鳴く。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- ユーラシア大陸東部オビ川流域、バイカル湖周辺、中国東北部等で局地的に繁殖し、インド、インドシナ、オーストラリア北部で越冬する。
日本では1972年に青森県で記録されて、以来北海道から八重山まで渡来の記録がある。
- ■福岡での事例
- 福岡でも春に渡来の記録がある。
【今津】2010年5月に今津干潟で観察。
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