- 繁殖地で凄い音を出すディスプレーフライトを行なうジシギ類。
- ■形態
- 雌雄同色。
全身が淡いクリーム褐色で、クリーム色の頭央線、眉斑、黒色の側頭線、過眼線がある。嘴と目の間がやや開いており、側頭線も額から嘴にかけて狭くなる為、目の前方の眉斑が広く見える。背や肩羽の黒い軸斑内に赤褐色の模様があり、内縁、外縁とも等幅のクリーム色の羽縁がある。雨覆は淡褐色で黒い横斑がある。腹から下尾筒は白い。黒い嘴はとても長く、基部は淡い。尾羽は16枚または18枚で、外側尾羽の幅は4~6mm。
幼鳥では肩羽や雨覆の羽縁は白い。
- ■鳴き声
- 繁殖地では雄は「ジッ ジッ ズビャーク ズビャーク《と鳴きながら飛び回り、飛んで逃げる時には「ゲッ《と鳴き、重そうに飛ぶ。
- ■採餌
- 長い嘴を泥の中に突き刺して、小動物を捕らえる。
- ■繁殖
- 地上営巣し、通常4個産卵し、雌だけが抱卵する。
- ■特徴
- 繁殖地で凄い音を出すディスプレーフライトを行なうジシギ類。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- サハリン南部、ロシア極東部で繁殖し、オーストラリア東部で越冬する。日本では北海道、本州、九州(大分、熊本)で繁殖するが、本州中部以南と九州では高原でのみ繁殖。渡り時には全国を通過する。
- ■福岡での事例
- 福岡では旅鳥で4~5、8~9月頃に見られる。高原での繁殖の可能性はある。
【今津】周辺農耕地で観察。
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