- 大平洋岸の地域に渡来するキアシシギにそっくりの中形のシギ類。
- ■形態
- 雌雄同色。
夏羽では頭から上半面は模様のない暗灰褐色で、過眼線は黒く、眉斑とアイリングは白い。顔から喉は灰褐色の縦斑があり、胸から下尾筒まで同色の横斑が密にある。嘴は全体が黒く、鼻孔から続く溝は嘴の3分の2ほどの長さがある。脚は黄色い。
冬羽では体上面及び胸は暗灰褐色で、腹から下は縞模様がなく白い。
キアシシギに似るが、キアシシギは上面が明るく、腹中央及び下尾筒に縞模様はなく、下嘴基部は黄色い。鳴き声も違う。
- ■鳴き声
- 「ピッピッピッ《と鳴き、長く伸ばさない。
- ■行動
- 干潟に出ることが少なく、磯や岩礁などにいる事が多い。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- アラスカで繁殖し、カルフォルニア、メキシコ西岸、南太平洋、ニューギニア頭部、オーストラリア北東部で越冬する。
日本には旅鳥として春に本州東部の大平洋岸に渡来する。
- ■福岡での事例
- 福岡での記録は確認できなかったが、佐賀では記録がある。
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