- 「ピューイ、ピューイ《と鳴きながら飛ぶ中形のシギ。
- ■形態
- 雌雄同色。
頭から上半面は模様のない灰褐色だが、春の新しい時期は羽縁が白い。過眼線は黒く、眉斑とアイリングは白い。顔から喉は灰褐色の縦斑があり、胸から脇には同色の横斑がある。脚は黄色くがっしりしていて短い。嘴は黒く、下嘴基部が淡い黄色。
冬羽では顔から胸、脇の灰褐色の斑がなく、その部分は上面と同じ灰褐色になる。
幼鳥は冬羽に似るが、上面の白い羽縁があり、黒褐色斑が混じる。
メリケンキアシシギに似るが、メリケンキアシシギは下尾筒まで模様があり、嘴は一様に黒い。
- ■鳴き声
- 「ピューイ《「ピピピピ《と鳴く。
- ■採餌
- カニやゴカイを食べたり、水に浮かんだ昆虫などを食べる。
- ■繁殖
- ツンドラ地帯の地上に営巣し、4個産卵する。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- シベリア東北部、カムチャッカ半島繁殖し、東南アジア、ニューギニア、オーストラリアで越冬する。
日本には旅鳥として春と秋に渡来する。
- ■福岡での事例
- 福岡では旅鳥で4~5月および7月~9月に見られる。
【室見川】河口の愛宕の干潟及び中流矢倉橋~井田尻橋で観察。上流石釜下北橋でも観察したことがある。
【今津】瑞梅寺川河口で観察。
【和白】塩浜から奈多団地のクリークで観察。
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