- 尾が短く、外側の尾羽が針状で細いジシギ類。
- ■形態
- 雌雄同色。
全身が淡いクリーム褐色で、クリーム色の頭央線、眉斑、黒色の側頭線、過眼線がある。嘴基部の過眼線の幅はその上の眉斑より狭い傾向がある。背や肩羽の黒い軸斑内に赤褐色の模様があり、内縁、外縁とも等幅のクリーム色の羽縁がある。腹から下尾筒は白い。黒い嘴は長い。尾羽は22枚または28枚で、通常26枚。外側尾羽の6〜8対は、幅が1〜2mmとほぼ羽軸だけの針状。
幼羽では肩羽の等幅のクリーム色の羽縁が先端でも切れていない。
- ■鳴き声
- 飛んで逃げる時には「ジャッ」と鳴いて飛び立つ。
- ■特徴
- ハリオシギ、チュウジシギ、オオジシギのジシギ類は非常に良く似ており、野外での識別はかなり困難だとされる。ハリオシギはチュウジ、オオジより小さく、尾が短い為、頭が大きく寸詰まりに見え、目も大きく見える傾向がある。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- シベリア東北部で繁殖し、インド、東南アジア、中国南部で越冬する。
日本では旅鳥として春秋に全国に渡来する。南西諸島ではまれに越冬する。
- ■福岡での事例
- 福岡では旅鳥で4〜5、8〜9月頃に見られる。
【室見川】秋に金武の農耕地で観察された。
【今津】周辺農耕地で観察。
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