チドリ目
CHARADRIIFORMES
シギ科
Scolopacidae
タシギ属
Gallinago (Brisson, 1760)

チュウジシギ(中地鴫)
Gallinago megala Swinhoe, 1861  Swinhoe's Snipe
L27~29cm W47~50cm
旅鳥
水田・湿地・蓮田
【1】成鳥。2015.04.29福岡県糸島市、新田にて撮影。
オオジシギに似た、オオジシギより小さいジシギ類。
■形態
雌雄同色。クリーム色の頭央線、眉斑、黒色の側頭線、過眼線がある。嘴基部の過眼線の幅はその上の眉斑より狭い傾向がある。肩羽の内縁、外縁とも等幅のクリーム色の羽縁がある。黒い初列風切が三列風切より突出する傾向がある。胸から下は淡褐色で黒褐色の横斑があり、腹中央は白い。黒い嘴は長い。尾羽は18枚から26枚で、通常20枚。外側尾羽の6~8対は、幅が2~4mmと細い。 幼羽では肩羽の等幅のクリーム色の羽縁が先端でも切れていない。
■鳴き声
飛んで逃げる時には「ジャッ《と鳴いて飛び立つ。
■特徴
ハリオシギ、チュウジシギ、オオジシギのジシギ類は非常に良く似ており、野外での識別はかなり困難だとされる。チュウジシギはオオジより小さく、ハリオより大きいため、より識別が難しいと思われる。
■亜種
亜種はない。
■分布
シベリア中部バイカル湖周辺で繁殖し、インド、東南アジア、中国南部、オーストラリア北部で越冬する。
日本では旅鳥として春秋に全国に渡来する。南西諸島では少数が越冬する。
■福岡での事例
福岡では旅鳥で4~5、8~9月頃に見られる。
【今津】周辺農耕地で観察。

【2】成鳥。翼下面は白くない。2015.04.29福岡県糸島市、新田にて撮影。

【3】成鳥。尾羽は通常20枚。2015.04.29福岡県糸島市、新田にて撮影。

【4】幼羽から第1回冬羽に換羽中。2005.09.09福岡県福岡市、今津元浜にて撮影。

【5】幼羽から第1回冬羽に換羽中。2005.09.09福岡県福岡市、今津元浜にて撮影。

【6】幼羽から第1回冬羽に換羽中。2005.09.09福岡県福岡市、今津元浜にて撮影。

【7】幼羽から第1回冬羽に換羽中。2005.09.09福岡県福岡市、今津元浜にて撮影。

【8】幼羽から第1回冬羽に換羽中。2005.09.05福岡県福岡市、今津元浜にて撮影。

【9】幼羽から第1回冬羽に換羽中。2005.09.05福岡県福岡市、今津元浜にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2023/08/02作成