- オオジシギに似た、オオジシギより小さいジシギ類。
- ■形態
- 雌雄同色。クリーム色の頭央線、眉斑、黒色の側頭線、過眼線がある。嘴基部の過眼線の幅はその上の眉斑より狭い傾向がある。肩羽の内縁、外縁とも等幅のクリーム色の羽縁がある。黒い初列風切が三列風切より突出する傾向がある。胸から下は淡褐色で黒褐色の横斑があり、腹中央は白い。黒い嘴は長い。尾羽は18枚から26枚で、通常20枚。外側尾羽の6~8対は、幅が2~4mmと細い。
幼羽では肩羽の等幅のクリーム色の羽縁が先端でも切れていない。
- ■鳴き声
- 飛んで逃げる時には「ジャッ《と鳴いて飛び立つ。
- ■特徴
- ハリオシギ、チュウジシギ、オオジシギのジシギ類は非常に良く似ており、野外での識別はかなり困難だとされる。チュウジシギはオオジより小さく、ハリオより大きいため、より識別が難しいと思われる。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- シベリア中部バイカル湖周辺で繁殖し、インド、東南アジア、中国南部、オーストラリア北部で越冬する。
日本では旅鳥として春秋に全国に渡来する。南西諸島では少数が越冬する。
- ■福岡での事例
- 福岡では旅鳥で4~5、8~9月頃に見られる。
【今津】周辺農耕地で観察。
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