- チョーチョーチョー」と三声で飛ぶ、中形のシギ類。
- ■形態
- 雌雄同色。夏羽では頭部から胸が灰褐色で、黒褐色の縦斑が密にある。翼は淡い灰褐色で黒褐色の軸斑と、灰白色羽縁で鱗状に見える。下背から腰は白く、白い尾には黒褐色の細い横縞がある。腹から下は白い。黒い嘴は長く、やや上にそっていて、嘴基部は淡色。脚は緑青色だが、黄色味を帯びたものもいる。
冬羽では淡くなり、褐色味を帯びる。
- ■鳴き声
- 「チョーチョーチョー」と3声続けて鳴くことが多い。
- ■採餌
- 数羽から十数羽の群れで良く見られ、干潟や水田、湿地の中を歩きながら、小魚、水棲昆虫、甲殻類などを啄む。
- ■繁殖
- 森林に囲まれた湿地の地表に営巣し、通常4個産卵する。抱卵日数は約22〜25日。しばしば翌年も同じ個体とつがいになることが知られている。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- ユーラシア大陸亜寒帯で広く繁殖し、アフリカ、中東、インド、東南アジア、オーストラリアで越冬する。
日本には旅鳥として春秋に全国に渡来するが、越冬する個体も。
- ■福岡での事例
- 福岡でも旅鳥又は冬鳥で、見られるのは8月〜5月。
【室見川】2005年11月に小田部大橋下流で観察されたことがある。
【今津】周船寺川河口、瑞梅寺川河口干潟で観察される。
【多々良川】宇美川との合流点付近で観察される。
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