チドリ目
CHARADRIIFORMES
シギ科
Scolopacidae
オバシギ属
Calidris (Merrem, 1804)

アメリカウズラシギ(亜米利加鶉鴫)
Calidris melanotos (Vieillot, 1819)  Pectoral Sandpiper
L19~23cm W37~45cm
数少ない旅鳥
水田・湿地・干潟
【1】夏羽。2006.04.19佐賀県白石町、福富干拓にて撮影。
ウズラシギに良く似た、北米産の中型のシギ類。
■形態
雌雄ほぼ同色。雄夏羽では頭部は黒褐色の縦斑が密にあり、頭頂や頬は褐色味を帯びる。背と翼には黒褐色の軸班が太く、淡褐色の羽縁がある。喉から下の体下面は白く、喉から胸に黒褐色の縦班が密にあり、白い腹との境目が明瞭。嘴は先が黒く、基部は肉色を帯びる。足は緑黄色。
雌は雄に比べて小さく、全体に黄褐色味がある。
冬羽では全体の色味が少なくなり、上面は灰褐色となる。
幼羽は夏羽に似るが、赤褐色味が強く、喉から胸の黒褐色の縦班も地が褐色
■鳴き声
「クリーッ《「プリッ《と鳴く。
■亜種
亜種はない。
■分布
シベリア北部から北米北部で繁殖。オーストラリア南東部、ニューギニア、南米南部で越冬する。
日本には数少ない旅鳥として全国で記録があるが、秋の幼鳥の記録が多い。
■福岡での事例
福岡でも数少ない旅鳥。
【室見川】1976年10月博多湾で初めて記録がある。 【今津】2005.10、2008.4田尻で、2010.9太郎丸で観察。

【2】夏羽。1と同一個体。2006.04.19佐賀県白石町、福富干拓にて撮影。

【3】夏羽。1と同一個体。2006.04.19佐賀県白石町、福富干拓にて撮影。

【4】夏羽?第一回夏羽?。2008.04.09福岡県福岡市、今津田尻にて撮影。

【5】夏羽?第一回夏羽?。2008.04.09福岡県福岡市、今津田尻にて撮影。

【6】幼羽。2012.09.23福岡県糸島市、板持にて撮影。

【7】幼羽。2011.09.30福岡県糸島市、板持にて撮影。

【8】幼羽。胸の橙色味があまりない個体。2005.10.21福岡県糸島市、今津田尻にて撮影。

【9】幼羽。胸の縦斑と腹の境目が明瞭。2005.10.21福岡県糸島市、今津田尻にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2020/08/08作成