チドリ目
CHARADRIIFORMES
シギ科
Scolopacidae
オグロシギ属
Limosa (Brisson, 1760)

アメリカオグロシギ(亜米利加尾黒鴫)
Limosa haemastica (Linnaeus, 1758)  Hudsonian Godwit
L37~42cm
迷鳥
干潟
【1】夏羽に換羽中の雄。左右はオオオソリハシシギ。2007年5月7日佐賀県佐賀市、大授搦にて高山寔氏撮影。
2007年に大授搦で初めて見られたオグロシギに似た北米種。
■形態
雌雄ほぼ同色。
夏羽雄は頭部は淡色で頭頂から後頸に黒褐色の縦斑がある。背からの上面は、黒、淡褐色、白の複雑な模様で、雨覆は灰褐色。初列、次列風切は黒く、基部が白いが、次列の白色部は狭く、広げても白い翼帯は目立たない。尾は黒い。胸から腹は赤褐色で黒の横斑があり、下尾筒は白く黒の横斑がある。翼下面は下雨覆、腋羽が黒い。嘴はやや上に反り、長く、淡い肉色で先端が黒い。眉斑は白い。脚は長く、黒い。
夏羽雌は胸からの赤褐色部がほとんどない。
冬羽では、頭部からの上面と胸は灰褐色となり、腹から下は白い。
幼羽では、頭部から胸が淡褐色で、背からの上面は黒褐色の軸斑に淡褐色の羽縁がある。
■亜種
亜種はない。
■分布
アラスカ西部からカナダ中央部で繁殖し、南米で越冬する。 日本では2007年5月に佐賀県大授搦で観察されただけの迷鳥。
■福岡での事例
福岡では記録がない。

【2】翼上面初列風切基部が白く目立つ。夏羽に換羽中の雄。2007年5月7日佐賀県佐賀市、大授搦にて高山寔氏撮影。

【3】翼下面は下雨覆、腋羽が黒い。夏羽に換羽中の雄。2007年5月7日佐賀県佐賀市、大授搦にて高山寔氏撮影。

【4】夏羽に換羽中の雄。2007年5月7日佐賀県佐賀市、大授搦にて高山寔氏撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2023/04/04作成