チドリ目
CHARADRIIFORMES
セイタカシギ科
Recurvirostridae
セイタカシギ属
Himantopus (Brisson, 1760)

セイタカシギ(背高鴫)
Himantopus himantopus (Linnaeus, 1758)  Black-winged Stilt
【1】雄。繁殖期に入って胸が薄いピンクになっている。 2005.04.16福岡県福岡市、今津周船寺川水門にて撮影。
ピンク色の細くて長い脚を持ったスマートなシギ類。
■形態
雌雄ほぼ同色。雄夏羽では、頭部から後頸が黒く、背と翼は、緑光沢のある黒で、その他は白い。頭部の黒色部には変異が多い。虹彩は赤く、黒い嘴は細く長い。足は長くピンク色。
雌は頭部の黒色部がないか、あってもわずかで、背と翼は黒褐色。
冬羽では足の色が淡くなり、鮮やかさがなくなる。
幼鳥は頭から背、翼にかけて灰褐色で淡色の羽縁があり、足も淡いピンク色。
■採餌
長い脚で水田や湿地の中を歩きながら、水生昆虫や小魚を補食する。
■備考
戦前は5回しか観察されていなかったが、60年代以降東京湾周辺や愛知で繁殖していて一年中見られる
■分布
ユーラシア中部、アフリカ、インド、トウナンアジア、ニューギニア、オーストラリア、北米中部から南米で繁殖し、北部のものは冬季南に渡る。
日本では東京湾周辺、愛知県で繁殖し、留鳥。その他の地方では旅鳥、または冬鳥
■福岡での事例
福岡では旅鳥で、3月〜5月、8〜10月に見られる。
【室見川】2006年5月に室見大橋上流で2羽観察。
【今津】瑞梅寺川河口干潟及び周辺農耕地で観察。

【2】雄。繁殖期に入って胸が薄いピンクになっている。 2006.04.04福岡県福岡市、今津田尻農耕地にて撮影。

【3】雄。繁殖期に入って胸が薄いピンクになっている。 2003.04.09福岡県福岡市、今津田尻農耕地にて撮影。

【4】雄。 2004.09.13今津瑞梅寺川河口にて撮影。

【5】雄。頭部には斑はないが、羽の色からオス。 2003.08.06千葉県習志野市、谷津干潟自然観察センターにて撮影

【6】雄。頭部の斑が面白い。 2005.04.16福岡県福岡市、今津瑞周船寺川水門にて撮影。

【7】雄。2006.05.05福岡県福岡市、室見川室見大橋上流にて撮影。

【8】雌。2003.09.19福岡県福岡市、今津田尻農耕地にて撮影。

【9】雌。頭部の斑がかなり大きい。2006.05.05福岡県福岡市、室見川室見大橋上流にて撮影。

【10】幼羽。脚の色にまだ黄色味がある。 2003.8.6千葉県習志野市、谷津干潟自然観察センターにて撮影。

【11】幼羽。脚の色がピンク色になってきている。 2002.10.2福岡県福岡市、今津太郎丸農耕地にて撮影。

【12】第1回冬羽雌。 2002.10.02福岡県福岡市、今津田尻農耕地にて撮影。

【13】第1回冬羽雌。嘴基部が赤い個体。 2005.09.20福岡県福岡市、今津田尻農耕地にて撮影。

【14】第1回冬羽雌?。 2003.08.06千葉県習志野市、谷津干潟自然観察センターにて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2020/01/02作成