チドリ目
CHARADRIIFORMES
ミヤコドリ科
Haematopodidae
ミヤコドリ属
Haematopus (Linnaeus, 1758)

ミヤコドリ(都鳥)
Haematopus ostralegus Linnaeus, 1758  Eurasian Oystercatcher
L40〜47.5cm・W80〜86cm
冬鳥
干潟・砂浜・岩礁
【1】2004.11.30福岡県福岡市、室見川マリナタウン人工海浜にて撮影。
白黒の体に赤く長い嘴が目立つ水鳥。
■形態
雌雄同色。
夏羽では頭部から胸、体上面は黒く、側胸、腹から下尾筒は白い。翼は初列大雨覆、大雨覆、次列風切の一部が白く、飛翔時に太い白い翼帯となる。腰、上尾筒、尾羽基部は白く、尾羽先は帯状に黒い。嘴は長く、橙赤色。虹彩は橙赤色。脚はピンク色
幼鳥は黒い上面に褐色味があり、淡色の羽縁がある。嘴も先端が黒くなる。虹彩も暗色。
■採餌
嘴は縦に平たく、二枚貝をこじ開けるのに適していて、貝やゴカイ類を採餌する。
■亜種
4亜種あり、アイスランドからスカンジナビア半島及びヨーロッパ北部に分布する亜種H.o.ostralegus、ウクライナ及びトルコからロシア中央部及びシベリア西部に分布する亜種H.o.longipes、カザフスタン西部から中国北西部に分布する亜種H.o.buturlini、カムチャッカ半島、朝鮮半島、中国北東部に分布する亜種ミヤコドリ(H.o.osculans)。
■分布
ヨーロッパ、カムチャッカ半島、東アジア北部で繁殖し、アフリカ、中東、インド、中国南部で越冬する。日本では亜種ミヤコドリ(H.o.osculans)が数少ない冬鳥として全国で記録がある。
■福岡での事例
福岡では冬鳥で、和白周辺では毎年越冬し9〜4月に見られる。
【室見川】2004.11〜12マリナタウン人工海浜の離岸堤で休息しているのが観察された。
【和白】干潟。和白干潟はミヤコドリの越冬地として有名。

【2】2004.12.26福岡県福岡市、和白干潟にて撮影。

【3】2004.11.30福岡県福岡市、室見川マリナタウン人工海浜にて撮影。

【4】2001.04.06福岡県福岡市、和白干潟にて撮影。

【5】白い部分が目立つ。2017.01.07福岡県福岡市、和白干潟にて撮影。

【6】飛翔。2017.01.07福岡県福岡市、和白干潟にて撮影。

【7】採餌。2001.04.06福岡県福岡市、和白干潟にて撮影。

【8】幼羽。上面に褐色味があり、白い羽縁がある。2005.11.04福岡県福岡市、室見川マリナタウン人工海浜にて撮影。

【9】幼羽。嘴に黒味がある。2005.11.04福岡県福岡市、室見川マリナタウン人工海浜にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2021/07/30作成