- 赤い嘴に赤い脚の、小型カモメ類。
- ■形態
- 雌雄同色。
夏羽では頭部は頭巾をかぶったような褐色味のある黒で、眼先以外の目の周囲に白い縁取りがある。頸と尾、体下面は白い。背と翼は淡い青灰色で、初列風切の先は黒く、先端に大きな白斑はない。嘴は細長く、暗赤色で、先端ほど明るい。脚も濃い赤色。
冬羽では頭部は白くなり、目の後ろに黒い斑が残る。嘴は赤く先端が黒く、脚も赤色。
幼羽は全体的褐色で、肩羽、雨覆などには灰色の羽縁がある。嘴は薄いピンクで先端は黒い。脚は黄褐色。
第1回冬羽は冬羽に似るが、雨覆に褐色の羽根が混じり、嘴は黄橙色で先端が黒く、足も黄橙色。
2年目で成鳥になる。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- ユーラシア大陸の温帯から亜寒帯で広く繁殖し、ヨーロッパ、アフリカ大陸中北部、中東、インド、インドシナ、フィリピン、中国の各沿岸部で越冬する。北米東海岸で越冬するものもいる。
日本には冬鳥として全国に渡来する。
- ■福岡での事例
- 福岡では冬鳥で10月から5月くらいまで見られる。
【室見川】河口から橋本橋くらいまでの流域。秋から初夏まで普通に見られる。
【今津】河口や干潟、港等。
【和白】干潟、海上等。
【大濠公園】園内の池。
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