- 全身真っ白の小形のアジサシ類。
- ■形態
- 雌雄同色。
全身白色で、尾羽は浅い凹尾。尾羽の外側から2枚目が一番長い。嘴は黒く、若干上に反り、基部は青色がかる。目先に黒斑があり、黒い目とつながって大きな目に見える。
幼鳥は上面に褐色の羽縁があり、目の後方にも黒斑がある。
- ■鳴き声
- 「ジュク、ジュク《と鳴く。
- ■繁殖
- 岩棚等の地面や、海岸近くの木の横枝に営巣する。通常1個産卵し、抱卵期間は30~32日。抱卵は雌雄共同で行う。
- ■亜種
- 4亜種ある。
熱帯および亜熱帯の南大西洋の島々、フェルナンド・デ・ノローニャ島, トリンダーデ (南東ブラジルの北東、南部)、 アセンション島およびセントヘレナ (熱帯大西洋)で繁殖する亜種G.a.alba、
アルダブラ環礁からインナー諸島までの全セーシェル諸島グループ、マスカリン諸島、チャゴス諸島、モルディブ(熱帯インド洋西、北中央部)。 ロード・ハウ島およびノーフォーク諸島 (オーストラリア極東部)、ケルマデク諸島(ニュージーランド北東部)、北東ニューギニア、メラネシア、ミクロネシア、ポリネシアの離島(ハトゥトゥ島以外のマルキーズ諸島、エイアオ北東部、マルキーズ諸島北部、およびピトケアン諸島)から北西ハワイ諸島までおよびオアフ島、クリッパートン (メキシコ遠南西部)、ココスアイランド (コスタリカ極南西部)、マルペロ島(コロンビア極西部) で繁殖する亜種シロアジサシ(G.a.candida)、
ヘンダーソン島およびピトケアン島(ポリネシア東部ピトケアン諸島)で繁殖する亜種G.a.leucopes、
フィエニックス(ポリネシア中央部)、ライン諸島、マルキーズ諸島(ポリネシア北東部)で繁殖する亜種G.a.microrhyncha。
- ■分布
- 大平洋、インド洋、大西洋の熱帯及び亜熱帯の島で繁殖する。
日本で見られるのは、モルディブ南部を含むセイシェル諸島およびマスカリン諸島から中央太平洋で広く分布する亜種シロアジサシ。日本ではかつて南鳥島で繁殖していたが今は迷鳥。
- ■福岡での事例
- 福岡では記録がない。
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