チドリ目
CHARADRIIFORMES
チドリ科
Charadriidae
チドリ属
Charadrius (Linnaeus, 1758)

オオメダイチドリ(大目大千鳥)
Charadrius leschenaultii Lesson, RP, 1826  Greater Sand Plover
L22~25cm W53~60cm
旅鳥
干潟・砂浜海岸
【1】夏羽に換羽中。2023.05.01。福岡県福岡市、今津干潟にて撮影。
メダイチドリに良く似た、脚の長いチドリ類。
■形態
雌雄同色。
夏羽では頭、側頸、胸がオレンジ色。額の上、眼先、目の周囲が黒い。頭頂及び背から翼、尾は褐色。額、喉と、腹から下は白い。喉の白色部と胸のオレンジ色の境に黒線はない。嘴は黒く、メダイチドリに比べて長い(嘴の基部から目の後方までの長さと同等又はそれ以上)。足は長く、淡黄色、黄緑色、青灰色等変異が多い。飛ぶと白い翼帯があり、伸ばした脚は、尾よりはっきりと突出している。
冬羽ではオレンジ色と黒色の部分が淡い褐色となる。
■鳴き声
「クリリ《「プリリ《と鳴く。
■行動
干潟への依存度が高く、水田等に入る事は少ない。
■採餌
干潟で主にカニ類食べる。
■吊前の由来
大きなメダイチドリの意味と思われる。
■亜種
亜種はない。
■分布
トルコ、中央アジアで等で繁殖し、アフリカ東部、アラビア半島、インド、東南アジア、ニューギニア、オーストラア、ニュージーランドで越冬する。
日本では旅鳥として春と秋に渡来する。
■福岡での事例
福岡でも旅鳥だが、渡来数は少ない。
【室見川】1978年9月に博多湾初の記録がある。
【今津】2006年10月に田尻水門にて、2021年5月瑞梅寺川河口で記録があり、2023年4月瑞梅寺川河口干潟で観察した。
【糸島市】2002年8月に泉川合流点で記録があり、2020年8月、2022年8月に同所で観察した。
【能古島】2017年6月に記録がある。

【2】夏羽に換羽中。2023.05.01。福岡県福岡市、今津干潟にて撮影。

【3】夏羽。2003.08.06千葉県習志野市、谷津干潟にて撮影。

【4】冬羽。2003.07.20鹿児島県龍郷町、あやまる岬にて撮影。

【5】冬羽。2003.07.20鹿児島県龍郷町、あやまる岬にて撮影。

【6】幼羽。2022.08.27福岡県糸島市、泉川河口にて撮影。

【7】幼羽。2022.08.27福岡県糸島市、泉川河口にて撮影。

【8】第1回冬羽へ換羽中。カニを捕まえ、足を落として食べる。2005.08.07佐賀県佐賀市、大授搦て撮影。

【9】擦れた第1回冬羽。2010.05.02佐賀県佐賀市、大授搦にて撮影。

【10】飛翔。白い翼帯があり、腰は白く抜けない2022.08.27福岡県糸島市、泉川河口にて撮影。

【11】飛翔。翼下面は白い。2022.08.27福岡県糸島市、泉川河口にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2023/09/07作成