チドリ目
CHARADRIIFORMES
チドリ科
Charadriidae
チドリ属
Charadrius (Linnaeus, 1758)

オオチドリ(大千鳥)
Charadrius veredus Gould, 1848  Oriental Plover
L23~24cm
旅鳥
草地、砂礫地、乾田、畑
【1】夏羽雄。2004.03.19佐賀県佐賀市、佐賀空港にて撮影。
夏羽では胸のオレンジ色と黒の帯が特徴的なチドリ類。
■形態
雌雄ほぼ同色。
雄夏羽では頭から喉が褐色味のある白で、頭頂から後首が褐色。背からの上面は灰黒褐色で、初列雨覆と風切は濃い。胸はオレンジ色で、下は黒い帯となる。腹から下は白い。嘴は黒く、脚は黄色。翼下面は灰褐色。
冬羽では褐色の過眼線が出て、首から胸元が淡褐色になる。
雌夏羽は首から胸元が淡いオレンジ色で黒い帯はない。
冬羽では雄と変わらない。
幼羽は冬羽に似るが上面の淡色の羽縁が目立つ。
■鳴き声
「チプ チプ チプ《と鳴く。
■行動
乾いた環境を好む。
■採餌
地上を歩き回りながら、昆虫などを捕る。
■繁殖
草の疎らな草原地帯に営巣し、通常3個産卵する。
■吊前の由来
大きなチドリ類という意味と思われる。
■亜種
亜種はない。
■分類問題
日本鳥類目録第6版まではニシオオチドリ(Charadrius asiaticus)を同種としていたが、第7版では別種とされた。
■分布
トゥヴァおよびトランスバイカリア南部、モンゴルから内モンゴルで繁殖し、ジャワから小スンダ列島、ニューギニア南部、オーストラリア北西部から北中央部で越冬する。
日本では数少ない旅鳥として春に各地に渡来するが、先島諸島では毎年群れでの記録が2~3月にある。
■福岡での事例
福岡では稀な旅鳥として記録がある。
【今津】1996年3月に田尻で記録がある。
【福津市】1998年8月に奴山、2011年3月に勝浦で記録がある。

【2】夏羽雄。2004.03.19佐賀県佐賀市、佐賀空港にて撮影。

【3】夏羽雄。2004.03.19佐賀県佐賀市、佐賀空港にて撮影。

【4】夏羽雄。2004.03.19佐賀県佐賀市、佐賀空港にて撮影。

【5】夏羽雄。2004.03.19佐賀県佐賀市、佐賀空港にて撮影。

【6】冬羽。2011.03.24長崎県諫早市、中央干拓にて撮影。

【7】冬羽。2011.03.24長崎県諫早市、中央干拓にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
※禁無断転載
2023/09/07作成