- 夏羽では胸のオレンジ色と黒の帯が特徴的なチドリ類。
- ■形態
- 雌雄ほぼ同色。
雄夏羽では頭から喉が褐色味のある白で、頭頂から後首が褐色。背からの上面は灰黒褐色で、初列雨覆と風切は濃い。胸はオレンジ色で、下は黒い帯となる。腹から下は白い。嘴は黒く、脚は黄色。翼下面は灰褐色。
冬羽では褐色の過眼線が出て、首から胸元が淡褐色になる。
雌夏羽は首から胸元が淡いオレンジ色で黒い帯はない。
冬羽では雄と変わらない。
幼羽は冬羽に似るが上面の淡色の羽縁が目立つ。
- ■鳴き声
- 「チプ チプ チプ《と鳴く。
- ■行動
- 乾いた環境を好む。
- ■採餌
- 地上を歩き回りながら、昆虫などを捕る。
- ■繁殖
- 草の疎らな草原地帯に営巣し、通常3個産卵する。
- ■吊前の由来
- 大きなチドリ類という意味と思われる。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分類問題
- 日本鳥類目録第6版まではニシオオチドリ(Charadrius asiaticus)を同種としていたが、第7版では別種とされた。
- ■分布
- トゥヴァおよびトランスバイカリア南部、モンゴルから内モンゴルで繁殖し、ジャワから小スンダ列島、ニューギニア南部、オーストラリア北西部から北中央部で越冬する。
日本では数少ない旅鳥として春に各地に渡来するが、先島諸島では毎年群れでの記録が2~3月にある。
- ■福岡での事例
- 福岡では稀な旅鳥として記録がある。
【今津】1996年3月に田尻で記録がある。
【福津市】1998年8月に奴山、2011年3月に勝浦で記録がある。
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