ブッポウソウ目
CORACIIFORMES
カワセミ科
Alcedinidae
ヤマセミ属
Megaceryle ()

ヤマセミ(山翡翠)
Megaceryle lugubris (Boddaert, 1783)  Crested Kingfisher
L38cm W67cm
留鳥
渓流・湖沼・ダム
【1】亜種ヤマセミ。雄。2020.03.28鹿児島県いちき串木野市、八房川にて撮影。
白黒の鹿子模様をした大形のカワセミ類。
■形態
白黒の鹿子模様をした大形のカワセミ類。 雌雄ほぼ同色。上面は白と黒の鹿の子模様で、ぼさぼさした長い冠羽がある。目の下、喉、胸から下は白く、顎線及び胸の帯が白黒の鹿の子模様。嘴と足は灰褐色で、嘴先端及び下嘴基部が白っぽい。 雄は顎線や胸の帯に橙褐色の斑がある。また、下雨覆が白く、雌は橙褐色。
■採餌
フワフワと柔らかく飛び、餌の魚を見つけると一直線にダイビングする。
■繁殖
渓流や湖畔の土手や崖に、奥行き約1m、間口約8cm程の横穴を掘り営巣するが、。通常4〜7個産卵し、抱卵は約20日。卵は球形に近く、無斑で白い。主に雌が抱卵する。
■亜種
4亜種あり、 ヒマラヤ西、中央部で繁殖する亜種M.l.continentalis、 ヒマラヤ東部から中国中央部、インドシナ北部で繁殖する亜種M.l.guttulata、 北海道、千島列島南部で繁殖する亜種エゾヤマセミ(M.l.pallida)、 本州から薩南諸島で繁殖する亜種ヤマセミ(M.l.lugubris)。
■分布
ヒマラヤから中国、インドシナ北部、日本に分布する。日本では北海道に亜種エゾヤマセミ、本州から南西諸島に亜種ヤマセミが留鳥として分布する。
■福岡での事例
福岡では留鳥で一年中見られる。
【室見川】上流石釜付近から曲渕ダムで観察。
【瑞梅寺川】瑞梅寺ダムにて観察。
【那珂川】上流から南畑ダムにて観察。

【2】亜種ヤマセミ。雄。2020.03.28鹿児島県いちき串木野市、八房川にて撮影。

【3】亜種ヤマセミ。雄。2021.01.18鹿児島県いちき串木野市、八房川にて撮影。

【4】亜種ヤマセミ。雌。2002.06.09福岡県福岡市、室見川石釜にて撮影。

【5】亜種ヤマセミ。雌。2001.04.19福岡県福岡市、室見川石釜にて撮影

【6】亜種ヤマセミ。親から魚を受け取る巣立ち雛。2006.06.13福岡県みやこ町、秡川にて撮影。

【7】亜種ヤマセミ。咥え直して頭から呑む巣立ち雛。2006.0.13福岡県みやこ町、秡川にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2022/07/31作成