- 白黒の鹿子模様をした大形のカワセミ類。
- ■形態
- 白黒の鹿子模様をした大形のカワセミ類。
雌雄ほぼ同色。上面は白と黒の鹿の子模様で、ぼさぼさした長い冠羽がある。目の下、喉、胸から下は白く、顎線及び胸の帯が白黒の鹿の子模様。嘴と足は灰褐色で、嘴先端及び下嘴基部が白っぽい。
雄は顎線や胸の帯に橙褐色の斑がある。また、下雨覆が白く、雌は橙褐色。
- ■採餌
- フワフワと柔らかく飛び、餌の魚を見つけると一直線にダイビングする。
- ■繁殖
- 渓流や湖畔の土手や崖に、奥行き約1m、間口約8cm程の横穴を掘り営巣するが、。通常4〜7個産卵し、抱卵は約20日。卵は球形に近く、無斑で白い。主に雌が抱卵する。
- ■亜種
- 4亜種あり、
ヒマラヤ西、中央部で繁殖する亜種M.l.continentalis、
ヒマラヤ東部から中国中央部、インドシナ北部で繁殖する亜種M.l.guttulata、
北海道、千島列島南部で繁殖する亜種エゾヤマセミ(M.l.pallida)、
本州から薩南諸島で繁殖する亜種ヤマセミ(M.l.lugubris)。
- ■分布
- ヒマラヤから中国、インドシナ北部、日本に分布する。日本では北海道に亜種エゾヤマセミ、本州から南西諸島に亜種ヤマセミが留鳥として分布する。
- ■福岡での事例
- 福岡では留鳥で一年中見られる。
【室見川】上流石釜付近から曲渕ダムで観察。
【瑞梅寺川】瑞梅寺ダムにて観察。
【那珂川】上流から南畑ダムにて観察。
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