ブッポウソウ目
CORACIIFORMES
カワセミ科
Alcedinidae
ナンヨウショウビン属
Todiramphus (Lesson, RP, 1827)

ナンヨウショウビン(南洋翡翠)
Todiramphus chloris (Boddaert, 1783)  Collared Kingfisher
L23~25cm
数少ない旅鳥
マングローブ・開けた林・農耕地
【1】亜種H.c.hummi。2012.3.26シンガポール、シンガポール椊物園にて撮影。
青緑色の翼が綺麗なカワセミ類。
■形態
雌雄同色
日本で記録のある亜種ナンヨウショウビンは、頭部、背、翼、尾は光沢のある青緑色。白い眉斑は短く、喉、首、胸から下尾筒までは白い。嘴は黒く、下嘴基部が淡い肉色。脚は黒い。
羽衣も亜種によって大きく異なる。
■採餌
カニや昆虫等を捕らえて食べる。
■特徴
ふわふわとした飛びかたでまっすぐ飛ぶ。
■亜種
14亜種ある。 紅海沿岸南部で繁殖する亜種T.c.abyssinicus、 アラビア北東部で繁殖する亜種T.c.kalbaensis、 インド西海岸で繁殖する亜種T.c.vidali、 アンダマン島とココス島(ミャンマー沖のインド洋)で繁殖する亜種T.c.davisoni、 ニコバル諸島で繁殖する亜種T.c.occipitalis、 インド東部沿岸からマレー半島南部およびそしてスマトラ島北東部で繁殖する亜種T.c.humii、 ミャンマーからタイ、インドシナおよび中国南部で繁殖する亜種T.c.armstrongi、 スマトラ島(北東部を除く)、バンカ島およびブリトゥン島(スマトラ島南部の東方)、ボルネオ島および周辺で繁殖する亜種T.c.laubmannianus、 シムルエからシポラ(スマトラ島北から中央部の西方)で繁殖する亜種T.c.chloropterus、 エンガノ島 (スマトラ島南部の西方)で繁殖する亜種T.c.azelus、 ジャワ島、バウェアン島(ジャワ島東部の北方)、バリ島、カンゲアン島(バリ島の北方)で繁殖する亜種T.c.palmeri、 フィリピンで繁殖する亜種ナンヨウショウビン(T.c.collaris)、 スラウェシ島、サンギヘ島およびタラウド島で(スラウェシ島の北東方)、バンガイおよびスラ諸島(スラウェシ島の東方)、モルッカ諸島、小スンダス列島、ラジャアンパット島(ニューギニアの北西方)およびドベライ半島周辺 (ニューギニア北西部)で繁殖する亜種T.c.chloris、 パラオ(カロリン諸島西部、ミクロネシア西部)で繁殖する亜種T.c.teraokai
■分類問題
日本鳥類目録第7版迄はマリアナショウビンを同種としていた。
■分布
紅海沿岸、アラビア半島南東部、インド西岸、東南アジア、ニューギニア西部、ミクロネシアに分布する。
日本では数少ない旅鳥として冬から春にかけて石垣島、西表島で記録がある。
■福岡での事例
福岡での観察例はない。

【2】亜種H.c.hummi。2012.3.26シンガポール、シンガポール椊物園にて撮影。

【3】亜種H.c.hummi。2012.3.25シンガポール、シンガポール椊物園にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2023/07/13作成