- 青緑色の翼が綺麗なカワセミ類。
- ■形態
- 雌雄同色
日本で記録のある亜種ナンヨウショウビンは、頭部、背、翼、尾は光沢のある青緑色。白い眉斑は短く、喉、首、胸から下尾筒までは白い。嘴は黒く、下嘴基部が淡い肉色。脚は黒い。
羽衣も亜種によって大きく異なる。
- ■採餌
- カニや昆虫等を捕らえて食べる。
- ■特徴
- ふわふわとした飛びかたでまっすぐ飛ぶ。
- ■亜種
- 14亜種ある。
紅海沿岸南部で繁殖する亜種T.c.abyssinicus、
アラビア北東部で繁殖する亜種T.c.kalbaensis、
インド西海岸で繁殖する亜種T.c.vidali、
アンダマン島とココス島(ミャンマー沖のインド洋)で繁殖する亜種T.c.davisoni、
ニコバル諸島で繁殖する亜種T.c.occipitalis、
インド東部沿岸からマレー半島南部およびそしてスマトラ島北東部で繁殖する亜種T.c.humii、
ミャンマーからタイ、インドシナおよび中国南部で繁殖する亜種T.c.armstrongi、
スマトラ島(北東部を除く)、バンカ島およびブリトゥン島(スマトラ島南部の東方)、ボルネオ島および周辺で繁殖する亜種T.c.laubmannianus、
シムルエからシポラ(スマトラ島北から中央部の西方)で繁殖する亜種T.c.chloropterus、
エンガノ島 (スマトラ島南部の西方)で繁殖する亜種T.c.azelus、
ジャワ島、バウェアン島(ジャワ島東部の北方)、バリ島、カンゲアン島(バリ島の北方)で繁殖する亜種T.c.palmeri、
フィリピンで繁殖する亜種ナンヨウショウビン(T.c.collaris)、
スラウェシ島、サンギヘ島およびタラウド島で(スラウェシ島の北東方)、バンガイおよびスラ諸島(スラウェシ島の東方)、モルッカ諸島、小スンダス列島、ラジャアンパット島(ニューギニアの北西方)およびドベライ半島周辺 (ニューギニア北西部)で繁殖する亜種T.c.chloris、
パラオ(カロリン諸島西部、ミクロネシア西部)で繁殖する亜種T.c.teraokai、
- ■分類問題
- 日本鳥類目録第7版迄はマリアナショウビンを同種としていた。
- ■分布
- 紅海沿岸、アラビア半島南東部、インド西岸、東南アジア、ニューギニア西部、ミクロネシアに分布する。
日本では数少ない旅鳥として冬から春にかけて石垣島、西表島で記録がある。
- ■福岡での事例
- 福岡での観察例はない。
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