- 雨の日に特徴ある鳴き方でよく囀る全身が赤褐色のカワセミ類。
- ■形態
- 雌雄同色。上面は赤褐色で、翼に赤紫光沢がある。腰の中央に水色の羽があり、飛翔時に目立つ。腮と喉上部が淡褐色で、その他の下面は橙褐色。嘴は赤く、足も赤い。
雌より雄の方が全体に羽色が濃い。
亜種リュウキュウアカショウビンは上面の紫色味が強く、腰の水色の羽は大きくて濃い。
- ■鳴き声
- 繁殖期の早朝や、雨天時に「キョロロロロ…《と尻下がりに鳴く。飛び立つ時によく「キョロ、キョロ、キョロ《と鳴く。
- ■採餌
- 枝等に止まって、地上や水面の餌を舞い降り捕る。深い水の中に全身潜る事はない。カエル、トカゲ、ザリガリ、昆虫類を主に食べる。
- ■繁殖
- 産卵期は6~7月。樹洞や、朽ち木に穴を掘ったりして営巣。通常5個産卵する。
- ■特徴
- 林の中を一直線に飛び、ホバリングはしない。
- ■亜種
- 10亜種ある。
ネーパールから中国南部、タイ南部及びミャンマー北部で繁殖する亜種H.c.coromanda、
中国北東部、朝鮮半島及び日本
ne China, Korean Pen. and Japanで繁殖する亜種アカショウビン(H.c.major)、
琉球諸島、台湾及び蘭嶼で繁殖する亜種リュウキュウアカショウビン(H.c.bangsi)、
アンダマン諸島で繁殖する亜種H.c.mizorhina、
マレー半島南部、スマトラ、シムルエ及びバトゥ諸島(北スマトラ西方)、ムンタワイ諸島(中央スマトラ西方)、リンガ島(中央スマトラ東方)、バンガ島及びブリトゥン島(南スマトラ東方)、ジャワ及びボルネオ
で繁殖する亜種H.c.minor、
パラワン(南西フィリピン)で繁殖する亜種H.c.linae、
タウィタウィ島(フィリピン南部スールー諸島)で繁殖する亜種H.c.claudiae、
スラウェシ、 Talisei (北スラウェシ北東方)、レンベ島(北スラウェシ東方)、タラウド及びサンギル諸島(北スラウェシ北東方)、トギアン諸島(北スラウェシ東部と中央スラウェシ東部の間)、ミュナ及びブトゥン(南東スラウェシの東方)
バンガイ諸島(中スラウェシ東方)で繁殖する亜種H.c.pelingensis、
スラ諸島 (スラウェシ東方)で繁殖する亜種H.c.sulana。
- ■分布
- ネパールからインド、東南アジアにかけて、及び中国北東部、朝鮮半島に分布。北部のものはフィリピン、インドネシアなどに渡る。日本ではほぼ全国に夏鳥として亜種アカショウビンが渡来し、琉球諸島には亜種リュウキュウアカショウビンが渡来する。
- ■福岡での事例
- 福岡では少ない夏鳥で5~8月頃見られる。
【室見川】上流石釜付近から曲渕ダムで観察されている。
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