鳥見の楽しさは、その鳥の名前が分かると格段に増します。
とは分かっていても、最初の頃は、なかなか何の鳥が分からないのが現状でしょう。
私が鳥見を始めて、やっと1ヶ月過ぎた8月の陽射しの強い日、長崎のとある港の近くの川沿いで、電柱に止まって綺麗な声で囀る鳥を見た事があります。初めて見る鳥だったので、その時持っていた「野鳥観察ハンディ図鑑新山野の鳥」(日本野鳥の会)をめくって、何という鳥か一生懸命調べました。スズメよりかなり大きくて、頭から背は褐色っぽいが胸が橙色。胸がそのような色の鳥は図鑑ではアカハラとマミチャジナイしか載っていませんでした。眉斑がないようなので、マミチャジナイではありません。ということはアカハラ。そして囀りも「キャランキャランチリリ」と図鑑に書いてあるように聞こえます。しかし、図鑑では冬鳥になっています。ということはこの場所で夏に見られたのは新発見か!と興奮しました。
長い前降りで申し訳ありませんが、実はこれはイソヒヨドリ♂の若い個体だったのです。今思えば、ツグミさえ見た事がなかった時期でしたから、背の色が真夏の光で白っぽく見えて、青みが感じなかったのは仕方がないと思います。しかし、腹が全面赤いのはおかしいと気づかなかったのが悔しいですね。
というように私の鳥見は見間違い、識別間違いだらけです。まあ間違いに気づくには、正解を知る必要があるわけで、図鑑などをみたり、本物を見たりで、自分で気づいたのもありますが、いろんな方から教えて貰った事が沢山ありました。
こうやって蓄積してきたものを、まとめたみようというのがこの識別ノートです。鳥見歴がまだ3年未満なので、蓄積というのはおこがましいのですが…。自分の勉強にもなりますのでやってみる事にしました。
しかし、始めて見ると、識別点を具体的に説明する為の良い写真が…ないですね〜!そして、わかりやすくなおかつ簡潔に文章化する事の難しい事!
最初から挫折含みです。
ということなので、リクエストは受け付けますが、リクエストに応えられるかどうかはまったく分かりません。少なくとも見た事ない種はどだい無理です。
 
※真剣に取り組んでいますが当然の如く、間違いがあると思われます。是非ご連絡下さい。
 

2003.2.22